2年生のとき「もーみーの木ー」ときれいに歌ったFさん
4年生のとき「茶摘み」をきちんと歌ったTくん
同じく4年生のとき三善英史の「雨」を見事に歌い上げたHさん
5年生のときぴんからトリオの「女のみち」を渋く歌ったAくん
6年生のとき「あひると白ぶた」を楽しそうに歌ったNさん
以上５人のノミネートの中から最優秀歌唱賞は…
ドコドコドコドコドコ(ドラムの音です)…
雨を歌ったHさんです！
友だちにお呼ばれされました
立派な家ときれいな庭のお宅でした
庭には対面式のブランコがありました
カップのアイスクリームが出され 私は対面式ブランコに
腰掛けて食べることにしました
ブランコを小さく漕ぎながら食べ始めると バニラアイスの
白に点々と黒い異物が降ってきました
漕ぐたびにパラパラと…ブランコの錆でした
私は泣く泣くアイスクリームを諦めました
学校の帰り道 クラスメートのNさんの家に
寄ることがありました
玄関先でお水を飲ませてくれたのです
まだ低学年の小学生には長い道のりに感じた帰り道
途中でいただくヤカンに入った冷たい水はとても
有り難いものでした
噂は広まって最初数人だったお客が10人を超えるように
なってしまいました
Nさんの給水サービスは間もなく無くなりました
教室で仲良しの友だちと少年誌の怪奇コーナーを見て
震え上がっているような単純で気弱な小学4年生は
ある夜庭先でとうとう見てしまいました
光る円盤状の物体が頭上をスーッと飛んで行った…
ゆ…ゆゆゆ
これは決して口外などしてはいけない秘密だ！
言いふらしたら宇宙人に連れて行かれる…！
少年は地球人代表として秘密厳守の決意を固めました
そして次の日…
少年は教室の隅っこで仲良しの友だちに
「絶対に秘密だからね」と言って昨晩の恐怖体験を
打ち明けたのでした ワキの甘さとクチの軽さはそのまま
少年はもうすぐ62才を迎えるとのことです
UFOはサーチライトが雲に映っただけの話だと後年わかりました
小学校の通学路には大きな柳の木が1本ありました
私はたくさんの葉を茂らせてサワサワ揺れる木の下を
通るのが好きでしたが 友達から恐ろしい話を聞いた時から
柳の下を通ることをやめてしまいました
「柳の下を3人で通る時 真ん中の人は死ぬんだって…」
本気で信じるというより友だち意識が迷信を受け入れさせてしまう…
子どもの世界には子どもなりの仁義がありました
