私は近代建築のきれいなお宅にお邪魔していました
目の前の箱には様々なロシアケーキが並んでいます
「お好きなもの2つお取りなさい」
友人のお母さんがそう言って箱を差し出したのでした
奥の部屋からは小学生の妹さんが弾くバイエルが
聴こえてきます
クラスメートのまっすぐ君宅で
テスト勉強をした時のひとコマです
近代的な邸宅 箱いっぱいのロシアケーキ ピアノ…
意外や意外なまっすぐ君の私生活でした
私は近代建築のきれいなお宅にお邪魔していました
目の前の箱には様々なロシアケーキが並んでいます
「お好きなもの2つお取りなさい」
友人のお母さんがそう言って箱を差し出したのでした
奥の部屋からは小学生の妹さんが弾くバイエルが
聴こえてきます
クラスメートのまっすぐ君宅で
テスト勉強をした時のひとコマです
近代的な邸宅 箱いっぱいのロシアケーキ ピアノ…
意外や意外なまっすぐ君の私生活でした
そのクラスメートは 前髪を眉が隠れる程に垂らし
話す時は小さな声で話しました
内気な人でしたが 壁で自分を囲うことはせず
他者に対して分け隔てなく静かに優しかった
印象が残っています
半ドンの土曜日の放課後
大きなテレビが置いてある図書室に
先生たちが集まってきました
「世紀の一戦」を観るためです
図書委員だった私は たまたまそこに居たので
一緒に観ることができて幸運!
と書きたいところですが…
(あー損した さっさと帰っちゃえばよかった…腹へった)
が正直な感想でありました
中2の3学期
窓際の1番後ろの席を当てました
特等席です
私は思う存分ぼんやりしたり
ノートや教科書に落書きしたりして
特等席を謳歌しました
そんなある日 それは英語の時間でした
いつものようにぼんやりと「心ここに在らず」
でいたところを突然先生に指名されました
「しろ君 大丈夫ですか」
「へ…⁉︎」
素っ頓狂な返事にクラスは大爆笑でした
なぜか私は苦悩してるかのように頭を抱えて
ぼんやりしていたのです
それで心配した先生が壇上から声をかけて
くださったのでした
なんとまあ人騒がせなぼんやりです
クラスにはツインテールにしている女子が2人いました
1人はお習字の筆みたいな真っ直ぐの長いツインテール
もう1人はクロワッサンみたいにクルクルっとなった
ツインテールでした
2人は仲良しで いつも一緒でした