ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

穀雨

2019-04-27 | 俳句
 
      鶏の鳴き声濡るる穀雨かな


今年の穀雨の日は、二十日でした。今は期間です。
穀物を潤す雨ですね。穀物には恵みの、雨の多い期間なんでしょうか。この期間は桜など瞬く間に葉桜へとなってしまいますね。葉桜も好きですが。葉桜の下に行き、桜の木の匂いを嗅ぐのが好きです。幼稚園の頃が思い出されて来ます。初恋というにはあまりにも幼いけど、淡い恋心でした。園の先生のうちでは一人だけ年齢がだいぶ上でした。他の先生の顔は覚えていないけど、この先生の顔はよく覚えています。家が帰り道だったということもありますが。学校に上がってからも顔を見たくて庭から覗きに行ったことがあります。優しく迎えてくれました。奥歯に1本金歯があって、笑うと金歯が見えました。このことからでしょう、ずっと、金歯が1本ある人に惹かれるようになったのは。隣のおじさんにもありました。昔の人に多くありましたね。今は見かけなくなりました。


     


 一つ年下の友だちのお父さんは、いつも酒の臭いがしていました。子供好きでぼくらの遊びにも入って来ることがありました。子供は酒の臭いのする大人は嫌いなのですが、このお父さんは優しい人だったので警戒することはありませんでした。「釘さし」をしてると「俺もさしちくりぃ。」と入って来ます。5寸釘を地面に刺さるように投げて、刺さって立つと、そこから次の所まで線を引いて他の釘を囲むようにして線から出にくくしてしまい、ついには降参させると言った遊びだったでしょうか。
今の時代では、とても危険だとされて禁止でしょうね。
今時分の季節はまだステテコでうろついてたけど、夏は越中ふんどし一つでうろついてました。身体はわりとガッチリしてたけど何か病気だったようで、早く亡くなりました。五十前だったと思います。







竹の秋

2019-04-27 | 俳句
     



     散りし葉の踏めば囁く竹の秋



     



     散りし葉の褪せゆく道や竹の秋



     



     クルクルと文ちらすごと竹の秋