和泉市では、3月27日に平成24年第1回市議会定例会が開会しましたが、辻市長は「平成24年度市政運営方針」で、あらためて今後の市立病院のあり方について、「有識者会議を設け、経営形態の見直しを含めた検討」をすすめ、南池田第一保育園・第二保育園の統廃合・民営化を図るとしたほか、新たに学校給食についても「運営のあり方」について「委員会を設置し検討してまいります」と表明し、そのための予算も計上しました。
また、職員に対しては、「和泉再生プラン」の平成23年度達成状況は「概ね計画どおり達成できる見込み」としながら、平成24年度2・5%~6・5%の本俸カット、特別職報酬12~20%カットが提案されています。また、職員の意識改革推進として一部管理職への試行をおこなっている「人事評価制度の充実」を図るとしていますが、組合に対して具体の話は出されていないのが現状です。
非正規職員には通勤補助の一部改善、最低賃金引き上げをふまえた臨時職員の賃金引き上げの条例案が出されています。
一方で、市長公約の市民税ならびに上下水道使用料の10%減額について、今後とも「行財政改革を進めるなかで財源を確保し、実現できるよう努力してまいります」と言及しており、注意を要するところです。
乳幼児医療費助成の拡充など前進面もある一方、介護保険料のさらなる引き上げや学校安全員の予算削減などもおこなわれており、住民の安全・安心、福祉の充実に向けた住民との共同が重要になっており、とりわけ具体的課題となった市立病院、学校給食、公立保育所のあり方問題に対して、市職労として全力あげてとりくんでいきます。
なお、市政運営方針と予算案の概要については和泉市のホームページにも掲載されています。なお、今週から予算審査特別委員会がはじまっていますが、インターネットを通じて視聴することができます。