窓辺でランチ

いち主婦の日記です

わざとニセ情報を入れる理由

2016-05-21 16:55:28 | 日記
この間、水平思考推理ゲーム(出題者に質問をし、はいかいいえで答えてもらって、情報を集めて謎を解くというクイズゲーム)の本を読んだのだけど、その中に「辞書や辞典、地図帳などを作成している出版社は、どうやって海賊版や無断盗用を防いでいるのか?」という問題があった。
ヒントを見たら、辞書や地図帳に載っている言葉や地名については著作権を主張することはできないけれど、それについて説明したり、表現したりしているものについては出版社が著作権を主張することができるんだそう。
確かに同じ言葉でも、その言葉を説明する表現方法は辞書によって異なっていて、そこで各々がオリジナリティを持たせているんだよね。
なので誰かにパクられたりしないよう、出版社はいざという時、自分が著作権を主張できるようにとある策をとっているらしいのだけど、それが解くべき謎というわけ。
あれこれ考えてみたけれどどうしてもわからず、あきらめて答えを見たら、なんと辞書や辞典、地図帳などを作成している人は、著作権を主張できるよう、あらかじめ存在しないor実在しない言葉や島を掲載しておくのだとか。
これらは実際には存在しないので、もし他の著作物に架空の言葉や島が掲載されていたら、それは自分の著作物からのパクリだとわかる・・・という仕組みなんだそう。
え、そんなことってあるの!?とびっくりしたので調べてみたら、正式には「虚構記事」というのだそうで、ウィキペディアによると「辞書・百科事典類に故意に混入されている、虚構の記事・項目である」という説明があった。
もちろんすべての辞書、辞典、地図帳に虚構記事が導入されているわけじゃないようだけど、実際に虚構記事を取り入れた著作物の例も紹介されていて、本当にあったんだ・・・とある意味感心してしまった。
まあ実際に読んだ人が誤解しないよう、すぐにそれとわかるような感じで入れられているみたいだけど、こういうのってユーモアがあっていいよね(笑)