窓辺でランチ

いち主婦の日記です

わすれられないおくりもの

2017-04-25 11:06:03 | 日記
「わすれられないおくりもの」です。
結構メジャーな絵本なので知っている人も多いかと思うけれど、私が読んだのは小学校の頃。
確か学校の図書室で見つけて、読んだのだと思う。
なぜこの本を手に取ったのかは不明(^_^;)絵柄が特に好みだったというわけでもなく、内容もまったく知らずに手に取ったので、ある意味運命的だったかも。
ざっとあらすじを言うと、物知りでみんなから慕われていたアナグマが、ある日突然亡くなってしまう。
アナグマは自分の死期を悟っていて、「長いトンネルのむこうに行くよ、さようなら」というメッセージを残していく。
実際、アナグマは死ぬ直前、歩くのもおぼつかなかったはずの自分の足で、長い長いトンネルを駆けていく夢を見る。
でもその先にあるのは「死」。突然のアナグマの死に、森の動物たちは嘆き悲しむ。
落ち込んだ状態から立ち直ることができず、冬の間中、自分の寝床にこもっていろんなことを思い出し、考える動物たち。
そうして春が来て、みんなが外に出てくると、それぞれ自分がアナグマに教えてもらったことを語り合い、アナグマがみんなの中に生き続けていることを知る・・・というお話。
子ども向けの絵本なのだけど、生き物が死ぬということはどういうことなのか。残された人はどう生きていけばいいのかという深いテーマを扱っていて、子ども心に衝撃を受けたのを覚えている。
大人になって読んでみると、また感動もひとしお。
よく「亡くなった人はみんなの心の中に生きているんだよ」というセリフを耳にするけど、あれって気休めでもかっこつけでもないんだよね。
それがどういう意味なのかがよくわかる絵本だなと思う。