Sliding Cafeマスターのブログ

やっぱり697Zでしょうか

去年10月にヤマハの891Zを購入以降しばらくの間、697Z、891Zと交互に吹いていろいろ試していたのですが、今年に入ってからはまた697Zに完全に戻りました。自分的にはやはり697Zの方が断然扱いやすい楽器のようです。まず、697Zは吹奏感が非常に心地良いということ。音色がクリアかつタイト。音の密度も濃く、音と音のつながりがスムース(レガートが滑らか)でとても甘い音色です。自分の身体(唇)と楽器との一体感がありますね。楽器を演奏する上で楽器がまるで自分の身体の一部のように感じられる位、ストレスの無い操作感を得られるということはとても重要です。697Zは未だかつてない身体との一体感を感じさせる楽器です。

もちろん891Zもパワフルで豪快なサウンドが魅力的なのですが、豪快な音が鳴る分、少々自分の身体と楽器との間でワンクッションあるというか、身体の一部というよりも、やはり’楽器’という’道具’を扱っている感覚です。もちろん891Zはとても優秀な道具ではあるのですが、697Zで感じるような一体感はありません。ただ、今後891Zと長く付き合っていけば697Zのような一体感を得られるのかもしれませんが。

僕の場合、普通の697Zを金メッキ(ベル)+銀メッキ(スライド)に仕様変更したり、Swing Chipを貼ったり、Nano Liquidを塗ったりして、より自分好みの楽器セッティングにカスタマイズしている影響も大きいとは思いますが、やはり697Zの持つ基本ポテンシャルは非常に高いのだと思います。

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コメント一覧

マスター
おっつさん

697Zを購入されましたか。とても良い選択だと思います。
なんといっても身体と楽器の一体感が素晴らしいですよね。
まさに自分の息、舌、唇で表現した事をそのままダイレクトに音してくれる楽器だと思います。
おっつ
697Z購入検討中
先程、697Zと891Zの試奏ができました。

891Zは違和感なく使えるとても優れた楽器だと感じました。
バットマンマークのバランサーもとてもかっこいい!

697Zの第一印象は、小さい!軽い!吹いてみると今まで経験したことの無い吹き心地。
暖かい音。不安定な音。また、スライドの気密性がすばらしい!などなど、魅力を感じました。

891Zをはじめ、多くの優れた楽器が、唇の振動をそれぞれのトロンボーンの音に変えて増幅したものとするなら、697Zは唇の振動をそのまま増幅したような‥変な表現ですがニュアンス伝わるでしょうか?

そして697Zを吹いていこうと決め、購入しました。1本だけを所有するのなら891Zですネ。

長くなりました。すみません。
今後のご活躍、応援しております。
おっつ
697Z購入検討中
早速のアドバイス、ありがとうございました。
ぜひ、両方の楽器を試奏してみたいと思います。

今は少し古い8430という中細管テナーを使っていますが、それぞれどんな吹き心地なのか、どんな音が出てくるのか、稚拙な技量で扱えきれるのかどうか(そこが一番の問題です!)いろいろ楽しみになって来ました。
追って報告いたします。
マスター
697Z
おっつさん

はじめまして。
コメントいただきどうもありがとうございます。

697Zは奏者によって評価が極端に分かれる楽器のようで、今まで太管を吹いていた人や、バリバリ豪快に鳴らすタイプの人には697Zは少し物足りない印象を持つようです。そういった部分では、891Zは太管との違和感が少なく、音も太管っぽい響きがします。

697Zは極細管のため息のコントロールに高い精度が要求されますが、上手くコントロールすることができれば、とても繊細で微妙なニュアンスを表現できる楽器です。そういった部分が697Zが自分の身体の一部のような感覚になれるところですね。

機会があれば、楽器店で891Zと697Zを同時に試奏されてみると良いですよ。
おっつ
697Z購入検討中
トロンボーン好きな49歳のおやじです。
学生時代から吹奏楽・オケを楽しんで来ました。

最近JAZZがかっこいいなぁと感じ、697Zの記事を調べていたところ「Sliding Cafe」マスター岩崎 浩さんのHPに行き着き、敬意をもって多くの記事を読ませていただきました。
文章がとても丁寧で、アマチュアの私でもよく理解でき、ロングトーンの記事は目の覚める思いでした。

私の大切な882Oは高校生の娘に、42BOは中学生の娘に奪われてしまい、新たな音楽の出会いを求めて697Zを検討しているところです。
マスターの記事は大いに参考になりました。
進展がありましたらまたコメント致します。
マスター
謎のさん

実は僕もバックの音色、吹奏感が一番好きですねぇ~。
ただ、なかなか ' 当り ' のバックに巡り合えないんですよね。

一時期バックの品質は本当にひどかったのですが、去年あたりからまた良い楽器が流通してきているようです。
僕も良いバックを気長に探してみようと思います。
謎の
私も最近、いろいろ試してみましたが、バックに戻りました。音色やバンドでの音のブレンドはヤマハの音よりはバックに軍配が上がります。895ENから697Zまた、895ENへ移ったわけですが最終的にバック12へ戻ってきました。あの音は止めれません。使うたびに音が甘くクリアになりソロは吹きやすいです。
マスター
そうですね。さまざまな演奏スタイルがあるからこそ面白いのだと思います。

個人的にはシャイアーズの新モデル(特にM.デイヴィスの方)には興味津々ですが、楽器を迷い出したらもう切りがないので、当分の間現在の697Zを使い続けると思います。
Unknown
トロンボーン界において様々なプレイスタイルが混在する中、今はまだ東京でも豪快なサウンドが主流だとは思います。

ですが最近力をつけている若手、今現在30前半の名前のよく聞くプレイヤーの方々はコンパクトに吹く方が多い気もします。

シャイアーズもベルの次にスライド、チューニングクルークと新商品出してきましたし

エドワーズもブラスのライトウェイトスライド出すようですし

いろんな意味でたまりません。
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