トロンボーン個人レッスン

2週間に1度の埼玉大学のT.S君のトロンボーン個人レッスンでした。今日は前回よりも音色も改善されてかなり良い感じでした。今日は前半の基礎練習プログラムでの注意点なども減り、レッスン後半には実践的な曲のレッスンもできました。カラオケCDを活用しての練習ですが、これがなかなか良い練習になります。最近入手したカラオケCD付き楽譜集なんですが、このアレンジがとても良く出来ているのです。最近流行りの管カラ向け用と思われる楽譜で、内容的にはジャズ半分残りが日本の昔の名曲(歌謡曲)、クラシックなど。特にジャズ曲のメロアレンジがとてもよく出来ていて、そのまま楽譜どおりに吹くだけでもジャズらしい雰囲気が十分に出せます。

また以外なところでは日本の昔の名曲をトロンボーンで吹くというのはとても良い練習になります。シンプルなメロディーをセンスよく吹くほど難しいものはありません。歌謡曲をトロンボーンで情感たっぷりに歌いこんで吹こうとした場合、ともすると歌い込みすぎてしまい、とってもいやらしくセンスの無い演奏になってしまいがちです。かといって機械的に吹いては全然だめな訳ですが、つまり歌い込みの程よいさじ加減とでも言いましょうか、センスが問われる訳です。表情付けの音のしゃくり、ビブラート、強弱等どの音にどの程度加味するべきか、このセンスがとても重要です。みんなが知っている有名な曲ほどその歌心のセンスが問われます。

今まではこのようなカラオケCD付き楽譜は「所詮管カラ向けのお楽しみレベルでしょ」という風にとらえていたのですが、いやいや実際に吹いてみるととても良い練習材料となりますね。この楽譜については後日また紹介したいと思います。

ちなみに今トロンボーンの個人レッスンをしているのはT.S君だけですが、このレッスンを通して僕自身もあらためて基礎的な部分(奏法的にも音楽的にも)に気づかされる事も多くとても勉強になります。