1人多重録音だとピッチ感、テンポ感すべて同じになるので、恐ろしい程ピッタリ合ったセクションになります。ただし音色も同じになってしまうので、重ねるパートごとに楽器とマウスピースを変えて、人数感を出すようにしています。
まず1stトランペットパートは、アルトトロンボーン(コーン36H)で、マウスピースをかなり小さいサイズで浅いカップのものにして、吹き方もタンギングきつめで、パリパリっとした音色になるように吹きます。そして後で機械的に音色加工すると限りなくトランペットに近い音色になります。そして、2ndトランペットパートはテナートロンボーンで吹くわけですが、これにはヤマハのYSL697Zを使います(マウスピース12C)。697Zは高い音域を少し強く吹くとトランペットみたいな音がするので、機械的な加工はしません。そして本来のトロンボーンパートは響きの豊かなシャイアーズで吹くと(マススピース7C)、とてもゴージャスなホーンセクションが出来上がります。曲によってはこれにヤマハのバストロンボーンYSL-622(マウスピース1-1/2)が加わる事もあります。
以上の他にいろいろな細かいテクニックがありますが、それは企業秘密っつう事で。(実はこの企業秘密がいちばん重要!・・・だったりして)
今までに、この1人ホーンセクションでいろいろレコーディングの仕事をしてきて、今回のゲーム音楽仕事でも何曲かやりましたが、やる度に新たな手法を発見できて、またさらに面白くなってきました。
もちろん、実際に複数人でのホーンセクションがベストである事は言うまでもありませんが、1人多重ホーンセクションのサウンドもこれはこれで、カッコイイものです。
実は昔から、いわゆるロック・ポップス系のホーンセクションが大好きなんです。古くはシカゴとかアースウィンド&ファイアー、タワー・オブ・パワー等、最近ではインコグニート、ジャミロクワイのホーンセクションとかカッコイイですね。でも僕が1番影響を受けたのはトランペットのジェリー・ヘイのセクションですね。(ちなみにこのセクションのトロンボーンはビル・ライケンバックです。)
いやぁ~、やっぱりホーンセクションはカッコイイ!!
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- Sliding Cafe関連(168)
- Sliding Cafe Jazz Project(53)
- オンラインショップ(5)
- オンラインレッスン(17)
- レッスン(243)
- Tbエチュード関連(150)
- 楽器・機材関連(220)
- レコーディング(108)
- アレンジ、楽曲制作(552)
- お薦めCD(LP)、DVD(31)
- マルチブラスのすすめ(16)
- Apple製品、Mac関連(139)
- スタジオ関連(92)
- 中国製楽器(35)
- 音楽業界な話題(12)
- 日本人と西洋音楽(2)
- ヘッドホン(19)
- ライブ・コンサート情報(9)
- 笹塚・幡ヶ谷界隈(13)
- 花のある暮らし(18)
- 写真&カメラ(21)
- 嗜好品(2)
- 697Z関連(22)
- ファーストアルバム制作日誌(28)
- Weblog(635)
- 顔面神経麻痺(182)
- 顔面神経麻痺からの演奏復帰記録(47)
バックナンバー
人気記事