最近トロンボーンのベルカット流行ってますね。
写真はドイツの新興トロンボーンメーカー「リッティン」のベルカットモデルですが、価格がなんと985,000円!最近は管楽器全般的に価格上昇傾向にありますが、テナーバスで100万円近い価格とは、驚き。
昔はベルカットのトロンボーンと言えば、ホルトンのTR158くらいしかありませんでしたが、数年前から各社競い合うようにベルカットモデルを投入して来てます。ベルカットの利点といえばケースをスリムコンパクト化出来るので持ち運びに便利という程度にしか思っていませんでしたが、いろいろなメーカーから積極的にベルカットモデルを開発しているところを見るとベルカットならではの響きの良さがあるのかもしれません。想像でしかないのですが、ベルカットする事でベルが楽器本体から独立してフリーになるので、よりベルが響きやするなるのかもしれませんね。またベルのスクリュー部分にリングが装着されるので、そのリングが響きの上で重要な役割をするのでしょう。
今までトロンボーンの高級モデルと言えば、バックやヤマハの上位モデルで採用されている一枚取りベルが常識でしたが、最近は高級モデルでもあえて二枚取りベルを採用していたりします。更に二枚取りベルの発展系がベルカットなのでしょうか。昨今のベルカット流行の影響を受けてか、ヤマハのトロンボーンを長年愛用しているスウェーデンのジャズ・ファンク系トロンボーン奏者ニルス・ラングレンは、自身のヤマハの楽器の一枚取りベルをベルカットに改造してしまうという暴挙(?)に出て、大変驚きました。ヤマハの職人さんの高度なベル形成技術によって作られたせっかくの一枚取りベルをベルカットしてしまうなんて・・・一枚取りベルの意味が無くなってしまいますが、まぁ、自分の楽器を改造するのは自由ですから。
これからのトロンボーンはベルカット、二枚取りが主流になるのか?