結果としては、リーフレックを装着した方が音色は明らかに良くなります。具体的には、未装着の状態では、息の成分(パサパサ感?)が多かった音が、リーフレックを装着するとパサパサ感が無くなり、音の芯が出て太い音に改善されました。吹奏感に関しては、僕も実感しているところですが、抵抗感が増えてキツくなるような感覚はほとんどなく、自分にフィードバックされる響きが増幅されたように感じます。この音質改善効果はSwing Chipによく似ていますが、Swing Chipの場合は抵抗が増幅され、吹奏感もかなり変化します。
リーフレックには、金属素材や仕上げの違い等で数種類のバージョンがあって、それぞれ音色変化に違いがあるようですが、今回僕が購入したのは、真鍮無垢の「ヴィンテージ」です。僕自身いろいろ試してみました。まず697Z(細管テナー)では、少し音色が明るくなって音の芯が出たように感じましたが、697Zは楽器全体にDCTV処理を施しているし、主管にSwing Chip Silverを貼っているので、もうこれ以上の音響改善を引き出す余地は残っていない、という印象。現在使っている697Zは何年もかけていろいろカスタマイズをして完成された状態なので、もうこれ以上何かを施す必要は無さそうです。
次にYBL-622(バス:ダグラスヨーモデル)に装着してみました。622は主管のみDCTV処理済み、マウスパイプにSwing Chip Gold、主管、F管、Gb管それぞれにSwing Chip Silverを貼ってあり、既に濃厚な音色と強めの抵抗、しっかりとした吹奏感になっていますが、その状態にリーフレックを装着すると、更に音が太くなり、楽器が響くようになりました。吹奏感も心地良いですね。特に低音域の響きが改善されて、音も当たりやすくなりました。622に関しては圧倒的にリーフレックを装着した方が吹きやすく、音色、響きもとても良いです。しばらくリーフレックを装着した状態で使ってみようと思います。
おそらく、リーフレックの効果が出やすい、あるいはその効果がより有効となる楽器というのは、響きが重要となる楽器のような気がします。トロンボーンで言えば、タイトにコンパクトに吹く細管よりも楽器全体をしっかり響かせて吹く必要のある太管やバスの方が、より音響改善効果が高いと言えます。なので、ジャズ、ポップス系奏者よりもクラシック奏者の方がその改善効果を実感できるのではないかと思います。
リーフレックは吹奏の抵抗感はさほど変化せずに音質が改善されるので、万人向けのアイテムだと思います。ただ、ひとつ難点を上げるとすれば、シリコンゴムバンドによる装着なので、見た目的にちょっとスタイリッシュじゃないよなぁ。。。トロンボーンの場合、リーフレックを装着する部分が通常は人差し指を置く場所でもあるので、人差し指の位置を少しズラす必要があります。この辺の装着方法がもう少し改善されれば良いのですが、音響改善効果的にはこの装着方法がベストなのでしょうね。あとは楽器を組み立てる度に毎回装着しないといけないので、ちょっと面倒。金管楽器はまだ簡単ですが、フルートでは、頭部管と本体とのジョイント部分に装着しないといけないので、少し大変そうです。面倒臭がりの人には不向きですね。
まぁ、でも装着の面倒臭さを差し引いても、その音響改善効果は大変素晴らしいので、一度試してみる価値はありますよ。
lefreQue リーフレック 管楽器用ジョイントパーツ Brass Vintage 41mm | |
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lefreQue リーフレック 管楽器用ジョイントパーツ Brass 41mm | |
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lefreQue リーフレック 管楽器用ジョイントパーツ Silver plated 41mm | |
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lefreQue リーフレック 管楽器用ジョイントパーツ Red Brass 41mm | |
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