夜中にふとカーティス・フラーを聴きたくなり、じっくりと1枚聴きました。「CURTIS FULLER VOL.3」カーティス・フラーがブルーノート・レーベルに吹き込んだ3枚目のリーダー・アルバムです。久しぶりに聴きましたが良いですねぇ。実はカーティス・フラーはかなり好きでレコードもけっこう持ってます。もちろんJ.J.ジョンソン、カール・フォンタナのような端正で完璧にコントロールされたテクニカルなプレイも好きですが(と言うか、主にトロンボーン奏者としての研究の対象でしょうか)、なんと言ってもカーティス・フラーにはJ.J.ジョンソン系のトロンボーン奏者にはあまり感じられない熱いソウルや暖かみを感じます。カーティス・フラーはレコーディングでも思いっきり音を外してたりしてミスも多いし、音も野太くて決して綺麗とは言えない音色なんですが、そんな不器用で人間臭いところがなんとも言えない味わい深さを出しているのでしょうねぇ。 僕にとってのカーティス・フラーはトロンボーン奏者としてではなく、いちリスナーとして純粋に音楽だけを聴きたいそんなプレイヤーですね。音を外したって、そんな事はどうでも良い事。カーティス・フラーの音には魂がありまっせ!! サイドメンとして参加したアルバムではコルトレーンの「ブルー・トレイン」が最高!! これに尽きます。