Sliding Cafeマスターのブログ

新プロジェクト3曲目楽譜浄書

今日は新プロジェクト3曲目の楽譜浄書を中心に作業。アーティキュレーションとダイナミクスをどこまで書き込むべきか結構悩みましたが、結果的にかなり細かく演奏指定する形になってしまいました。親切と言えば親切だし、お節介と言えばそうかもしれません。アーティキュレーション、ダイナミクスを楽譜に細かく指定するのは作曲者、編曲者の意図するところを正確に演奏者に伝えたり、楽曲の方向性を示すためには非常に重要な伝達手段ですが、楽譜にアーティキュレーション、ダイナミクスを指定してしまうと演奏者の自由な解釈、表現手段を束縛してしまう部分もあり、難しいところです。その逆にアーティキュレーション、ダイナミクスをあまり細かく指定せずに演奏者自身にアーティキュレーション、ダイナミクスを考えさせる、というやり方は演奏者の自由な音楽表現の範囲と自由度を広げることになります。このやり方は音楽表現力に長けた優秀な演奏者であれば、大変素晴らしい演奏になると思いますが、音楽表現力に乏しい未熟な演奏者にとっては、音楽表現の指針が分からないまま途方に暮れ、まるで台詞の棒読みのような、ただの音の羅列に終始してしまいます。

理想としては、音楽表現力の長けた熟練の演奏者向けにはアーティキュレーション、ダイナミクスを指定しない音符だけの楽譜、音楽表現力に乏しい未熟な演奏者には事細かく演奏指示記号を書き込んだ楽譜、の2バージョン作成するのが良いのかもしれません。

ひとつ確実に言えることは、優秀な演奏者であれば演奏指示記号を細かく指定しなくとも、どのような演奏表現をすればその楽曲の魅力を最大限引き出せるのかを理解出来るし、音符だけの情報だけでも作曲者、編曲者の意図する音楽的方向性を見出してくれます。

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