見出し画像

Sliding Cafeマスターのブログ

日本人はクラシック音楽をどう把握するか

 「日本人はクラシック音楽をどう把握するか」/伝田文夫(芸術現代社)
前回、日本語的ジャズについて書きましたが、この本は西洋音楽を演奏する上で障害となっている日本語から起因する日本人特有のリズム処理の問題、日本人的感性が西洋音楽演奏時にもたらす弊害等について、かなり詳細に分析された内容です。この本を読んだからといって、すぐ西洋人のような演奏が出来るという訳ではありませんが、日本人と欧米人との言語から起因するリズム処理の違いや文化、感情表現の違いから来る西洋音楽の解釈の違い等について知る事が出来ると思います。これをきっかけとして、西洋音楽演奏の何かのヒントが掴めるのではないでしょうか。内容は主にクラシック音楽を対象としていますが、よりリズムが重要となるジャズこそ、この問題は大きいかと思います。
 日本人が解釈する西洋音楽について、最近いろいろな文献を読んだり、海外で活躍されている音楽家の意見を聞く機会が多いのですが、共通して言える事はやはり日本語的リズム感、日本文化、日本人的感情表現は西洋音楽を演奏する上では、とても障害になっているという事ですね。
 では、日本人が欧米人に認めてもらえるような西洋音楽を演奏するにはどうすればよいのか。残念ながら、僕自身もまだ明確な答えは見つかってはいません。が、暗中模索の中、少しずつではありますが、日本人と欧米人との演奏の違いについては、わかってきたような気がします。西洋音楽を深く追求すればする程、日本人的感性とのギャップに苦しむ訳です。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日本人と西洋音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事