木村秀子 Blog

ピアニスト 木村秀子の音楽日記

夢の痂(かさぶた)~キッチンなかよし

2010-06-15 02:09:06 | Weblog
今日はチューバの桃さんが出演している舞台
「夢の痂(かさぶた)」(井上ひさし原作)を観に
新国立劇場に行ってきました。
これは東京裁判3部作の3部目なのですが、
「夢の痂」では日本語の文法から戦争責任を考える女教師という
設定でして、ずいぶん面白い視点だなあと思いました。
それぞれ「夢の裂け目」「夢の泪」「夢の痂」と
タイトルが非常に粋で
日本語は実に表情が豊かな言語である事も再認識しました。

舞台を観た後は中延のキッチンなかよしで晩御飯
昔ながらの洋食屋さんでここのハヤシライスとクリームコロッケは絶品なのです
おまけに厨房で働くお母さんの笑顔も素敵なのです。
食事をしていると電話が鳴り、お母さんが電話口で
「こっちは梅雨に入ったみたい。体が痛い痛い言いながらやってるよ」
などと話していました。お母さんの御歳推定70歳。
きっと地方にいる家族と話していたのでしょう。
でもお母さんのクリームコロッケのお陰で私は今日とっても幸せでした。
また食べに行こうと思います。