木村秀子 Blog

ピアニスト 木村秀子の音楽日記

セネガル旅行記1.1本の電話

2018-03-14 10:54:37 | セネガル
1. 1本の電話

 縁というのは不思議なものだ。
2年前のある日、夫であるカズ宛に来た1本の電話がきっかけで
自分がアフリカ音楽に魅了されセネガルに行く事になるとは。

電話の相手はザール・セック。
セネガルでは有名なミュージシャンだそうだ。
27年前、カズが卒業旅行で行ったセネガルで友達になったという。
カズがプロのベーシストになる前の出会いだが、
ザールはずっとカズの事を気にかけていた様で電話をしたとの事。

電話に出ると「カズゥ?カズゥ?」という明らかに日本人でない口調。
私が「カズは留守なの。私はカズの妻で、折り返し電話するように伝えておくから連絡先を教えて」
と英語で伝えると
「Wow,カズは結婚したのか!僕はザール・セック。セネガル人のミュージシャンで今はカナダに居るんだ。君も楽器をやるのかい?」
「うん。ピアニストだよ。」と答えると
「今度二人でカナダにおいでよ。ジャンべ教えてあげるよ。」
とても人懐っこく明るい口調の彼としばし会話をする。

その日の夜、カズに電話の件を伝え、you tubeで彼の演奏を聴き驚いた。
凄い人なんじゃない?この人。

この電話がきっかけで一昨年カナダに行き、ザールと一緒に演奏。
昨年はザールが来日し、日本人ミュージシャン達とツアーをする。
彼は日本人ミュージシャン達をとても気に入ったようで
これを機にJapon Daaguというバンドが誕生した。



そうこうしていとセネガルという国に興味が湧き、行ってみたくなり...
「来るならセネガルでレコーディングしようよ!ライブもブックするよ!」というザールの一言もあり。
これは行くしかないでしょ、と思い。先月、カズと共にセネガルに帰省中のザールを訪ねる事となる。

    ←飛行機から見るアフリカ

しかしながらアフリカは遠い。
格安航空券をとったのだから仕方ないのだが、
成田発→香港→アジスアベバ→バマコ→ダカール着。乗り換えはアジスアベバで1回のみ。
行きは30時間という長旅になる。

          ←エチオピアのビール

続く。