昔の人は大らか過ぎです涙です/通称は星の瞳と申します
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わたくし「ほしのひとみ」ともうします
堂々と言おう。通称に逃げず。
これほど見た姿にそぐわない名前があるだろうか? こんな可愛い花に何て名をつけるんだ!
【オオイヌノフグリ】で検索すると名前に関する非難の声が次々と出るのも当たり前。
撮影日: 2017/01/28
始めのころ、オオイヌは大きな犬と思ったが、そうではなく、明治時代に侵入が確認されたとき、この国には先にイヌノフグリがあり、これがまた小さな野花で、それよりは大きいということで、外来植物によくあるパターンのひとつで、頭にオオがつけられたもので、ちょっと大きめのイヌノフグリという理解が正しい。
今の時代ではフグリと聞いて「あれのこと」とわかる人はほとんどいない。だが知ってしまうと「大きな犬のあれ」となり、イヤラシイとなる。昔は人々がもっとおおらかで、おもしろい名前だと笑みを浮かべたのでは?
イヌノフグリは実が小さく可愛らしい形をしていて、雄の子犬の股間みたいに見えて微笑ましいと、幼い生命を愛しく思うような気持ちを、ちょっぴり遊び心で表現した。そんな風に思える。
奇異に感じるのは、やはり「オオ」に引っ張られてしまうからだと思うのだが、なら「アメリカイヌノフグリ」や「荒地イヌノフグリ」ではどうか? まるで怪獣のようになっちゃうなぁ・・・