笑顔慈治(えがおじじ)

花とともに綴るあれこれ

トキワハゼ 野草だって自力で生き抜く

2019-01-30 14:50:45 | サギゴケ科の花

その日その時に出会えたことを喜ぶ。そのタイミングでしか出会えていないことを残念に思う。豊かとは言えないが、まだかすかに昔からの自然が残ることを楽しむ。いつまでそういられるか心配する。

トキワハゼ
撮影日: 2017/04/20


いまここに住んでいる人間も、恵まれていれば、追われてもいる。移り変わる世の中で同じままでいられない。野草だって同じように自力で生き抜くことができるか、消えていくか、生き物としての運命をともにしている。

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サギゴケ 貧しくなっていく自然界でそっと大切なことをつぶやいている

2019-01-28 23:03:54 | サギゴケ科の花

棲み家の近くでこんな花が見られたことに驚き、うれしい。在来の野草なので不思議ではないのだが、日々に自然の姿が減少していく地域の貧しい自然の中でよくぞ咲いてくれたと思う。

サギゴケ
撮影日: 2017/04/27

だが、本当に昔から生き残っているものかどうかはわからない。園芸でも扱われるので、誰かが入手して意図的に野に放ったのかもしれない。でも、それはそれで、また喜ばしい。

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トキワツユクサ 園芸界から捨てられ野草として生き延びる花

2019-01-28 12:30:27 | ツユクサ科の花

かつてペットとして海外からもたらされ、その後に規制され、どこかに捨てられた動物が野生となり生き延びている。そんな話をよく聞くが、植物の世界でもよく似たことがあるようだ。

トキワツユクサ

とても味わいのある植物だが、生態系を乱すとの理由で規制されたようで、園芸では見捨てられた存在。でも、どこかで育ったものが知らぬ間に野に出た。いや、不憫に思った人がこっそりと野に植えたのかも知れない。

トキワツユクサ

トキワツユクサ

トキワツユクサ

トキワツユクサ
撮影日: 2017/05/14

特に害を心配するような場所でなければ、過度に神経質にならず、普通に除草して、また生えたら花の時期が過ぎるまで放置する。人々にそんな自然とのイタチごっこを楽しむ心のゆとりがあれば、きっとしぶとく生き残ってくれる。 

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セイタカアワダチソウ 自然界を守護する鬼神のような雑草

2019-01-26 18:12:24 | キク科の花

自然豊かな時代には過剰な繁殖力が忌み嫌われた雑草の王者は、今では失われゆく自然界の守護神となっている。晩秋から初冬にこの花が咲いていなければどんなに淋しいだろう。いかに人間が自然に対し粗暴な振る舞いをしても、その圧倒的な繁殖力で抵抗し、決して滅びない。その姿は神々しくもある。

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ
撮影日: 2016/10/14

時期がくれば刈り取る。また生え茂る。また刈り取る。その繰り返しこそが自然の一部として存在する人間の姿であり、過度に保護するでなく、過剰な駆除をするでなく、普通の付き合いを当たり前に続けることの意味を教えてくれている。

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アメリカフウロ 野で普通に見られ今ではフウロソウを代表する花

2019-01-24 12:29:10 | フウロソウ科の花

【フウロソウ】で検索すると? 世界中に多くの種が生息する野草で、在来種もあり、歴史と共に外来したものも数あるとわかるが、多くが比較的デリケートな中で、アメリカフウロはパワフルで野に目立っている。ネットでも【アメリカフウロ】での記述がとても多い。今では一番身近なフウロソウと言える。

アメリカフウロ
撮影日: 2017/04/27

最近は、園芸の技術で環境適応力を増したフウロソウ(ゲラニウム)が野に出て、仲間が増えてきている。アメリカフウロは後から来たが、今では、そんな新米を加えた普通に見られるフウロソウの先輩格になろうとしている。

頭にアメリカが付くと、やたら大きいとか、有害だとか、新参者だとか、アメリカの付かない花と差別化される例が多い。アメリカフウロも元はそうだっただろうが、今では、野で普通に見られるフウロソウの代表になっている。

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フウロソウ 野に出た園芸種のフウロソウ(ゲラニウム)

2019-01-24 12:13:26 | フウロソウ科の花

ネットで現れる画像から、ひょっとしてヒメフウロ? とも見えるが、自生種のみられる地域は極めて限定的なので、これは園芸種のフウロソウ(ゲラニウム)が野に出たものと思われる。

フウロソウ(ゲラニウム)

フウロソウ(ゲラニウム)

フウロソウ(ゲラニウム)
撮影日: 2017/05/31

野草フウロソウの在来種は見られる場所が限られ、とてもデリケートな生育環境を必要とする。そのような種を原種に取り入れた園芸種ゲラニウムや、海外で販売用に見つけてきたゲラニウムが野に出て、元々の野草としてのパワーを発揮する。そう思えることに、しばしば出会う。

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オモダカ おおらかな人の心が咲いている

2019-01-24 11:15:54 | オモダカ科の花

【オモダカ】で検索すると? 水田に生え、稲作の雑草取りの対象であるが、改良された種がお節料理に使うクワイとなり、古来から農村の暮らしとともにある植物あるとわかる。 



田んぼの中に生えると取り除かれてしまうので、このような花は周囲にある用水路の淵などで、たまに見ることができる。過度に神経質にならず、しばしの間は見過ごして愛でる。そんな人たちの、おおらかな心が咲かせる花は、とても優しい。

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ムラサキツユクサ 園芸で育ち野に出ても立派な姿を見せる花

2019-01-23 18:40:52 | ツユクサ科の花

これが主に園芸の花であることを認識したのは、そんなに遠くないころ。昔に田舎で雑草と見ていたのは何だったのだろうか? ベッドタウンに住む今でも道端の茂みで見ることもしばしば。もちろん住宅の植栽になっているのも多く見かける。

ムラサキツユクサ


ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサ
撮影日: 2017/04/22 

園芸ではトラデスカンチア Tradescantia として色鮮やかな品種が流通している。オオムラサキツユクサなる名の付いた種もある。また、これらがまた野に出て立派な野花になっている。 

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エリシマム 目新しい園芸の花は学名から

2019-01-20 10:31:15 | アブラナ科の花

近年では真新しい園芸花は学名のまま呼ぶ傾向が強く、かなり前からのは花には学名と和名が併記され、種が増えるにつれて学名がメインになる流れが見受けられる。

歌手やお笑い芸人なども、ファンになると色々なことを知りたくなるのが人の常だが、一方であまりに数が多くなりすぎて名前の認識すらおぼつかない。普通の人はそんなありさま。

ニオイアラセイトウ(ウォールフラワー)

ニオイアラセイトウ(ウォールフラワー)
撮影日: 2017/05/01 

エリシマム Erysimum 和名 ニオイアラセイトウ 英名 ウォールフラワー

ストック  Matthiola 英名 Stock の和名がアラセイトウ

オオアラセイトウ Orychophragmus もある

関連は興味をそそるが、ややこしい。一度確認すればOKで、忘れたらまた検索すればすぐにわかる。脳の中はシンプルをこころがけて、身軽になって山を登り、情報の津波から上手に逃れるのも今の時代を生きる術かもしれない。

 

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ワトソニア 学名で呼ぶことが定着している花

2019-01-18 10:18:42 | アヤメ科の花

【ワトソニア】で検索し、続けて【ヒオウギズイセン】で検索してみると違いが顕著で、外来の初期に付いた和名が経過を経て使われることがなくなりつつあるのが見て取れる。別名を併記されると、どれも知っておかないといけないと、ついつい圧迫を感じてしまうことから、もう開放されてもいい頃合いになっている。

ワトソニア(ヒオウギズイセン)

学名:Watsonia ワトソニア属(ヒオウギズイセン属)

ヒオウギズイセンにはヒメヒオウギズイセンとヒメヒオウギアヤメをめぐる混乱があり、もう使うのをやめようとなってきているように見える。

ヒオウギズイセンはワトソニア、ヒメヒオウギズイセンはクロコスミア Crocosmia と呼び、ヒメヒオウギアヤメは Freesia に属し、メジャーな花フリージアがあるので、ヒメヒオウギとシンプルに呼ぶ。こうして未来志向で、もめごとの解決をはかろうとしている。

いつまでも、こんな和名があると博識やうんちくを披露されても全然楽しくない。シンプルイズベスト。

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ヒメヒオウギ 住宅地の小さな自然に加わった園芸出身の花

2019-01-17 18:57:46 | アヤメ科の花

【ヒメヒオウギ】で検索すると? ヒメヒオウギ、ヒメヒオウギアヤメ、ヒメヒオウギズイセンが入り乱れた情報が出てきて混乱してしまう。渡来時に付けられた名前に、後年の研究で分類の見直しにより整合性がとれなくなった代表的な事例と思われる。

ヒメヒオウギあるいはヒメヒオウギアヤメはフリージア Freesia を、ヒメヒオウギズイセンはクロコスミア Crocosmia を属とするアヤメ科の植物で、今の園芸ではヒメヒオウギ(フリージアはイメージの異なる有名な花群に譲り)とクロスコミアで整理するのが一般的なようだ。 

ヒメヒオウギ(ヒメヒオウギアヤメ)

ヒメヒオウギ(ヒメヒオウギアヤメ)

ヒメヒオウギ(ヒメヒオウギアヤメ)

撮影日: 2017/05/14

ヒメヒオウギ(ヒメヒオウギアヤメ)
撮影日: 2017/05/17

公園の舗道脇や住宅地の道路脇に顔を出すヒメヒオウギがある。近所の人が植えたものか、花が勝手に家出したのか、わからないが、そっと野生化して咲いている。野の花ヒメヒオウギになっている。

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クロコスミア 野の花になってもこう呼ぼうと思う花

2019-01-17 18:57:04 | アヤメ科の花

渡来時の和名ヒメヒオウギズイセンも、後の園芸名モントブレチアも、分類の見直しにより、現在進行形でクロコスミア Crocosmia に移行中。

ヒメヒオウギズイセン(モントブレチア)
撮影日: 2017/05/19

ヒメヒオウギズイセン(モントブレチア)
撮影日: 2006/06/28 

クロコスミアは良い響きがある。だから園芸には向いている。

このような、もっぱら園芸の花が住宅地の道路脇や公園の隅に咲いていることがある。自力で立派に咲き続け、新たな野の花となっている。こんなとき、この花をどう呼ぶか? 野花は和名が一般的だ。やはりヒメヒオウギズイセンか?

スイセン(水仙)は科も異なり、とても似ているわけでもない。スイセンを取りヒメヒオウギとすると別の花とかぶってしまう。

今は混血で日本国籍の人や帰化して国民となったカタカナ名の人が受け入れられている時代。だから野の花となってもクロコスミアと呼べばいい。

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ホタルブクロ 住宅地の小さな自然に蘇った野花

2019-01-17 17:14:25 | キキョウ科の花

ホタルブクロは、かつて野生植物として広く見られたようだが、今は園芸種カンパヌラ Campanula が住宅地の公園や道端に、人の手で植えられたり、知らぬまに逸出し、元が野花であったせいか、生き生きと伸び伸びと咲いている。住宅地の小さな自然で蘇った野花のホルブクロになっている。 

ホタルブクロ(ツリガネソウ)
撮影日: 2017/05/26

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ハゼラン 野で気品を放ち一目置かれる花 

2019-01-16 23:26:04 | ハゼラン科の花

ハゼランと聞くと、ハゼは漆の原料になるハゼノキ(櫨の木)をランは蘭の花が浮かぶ。【ハゼラン】で検索し、記事を読むと、ハゼは爆で、はじけるの意味を表し、ランは明治の渡来時に、蘭のイメージを感じた人がつけた名のようで、ラン科の植物ではないとある。別名もいっぱいある。

ハゼラン

ハゼラン
撮影日: 2004/06/19

あまり群生することもなく、思わぬところで静かに凛と咲いている。そんな印象がある。どことなく場にそぐわない気品が漂っていて、迷子になったお姫様みたいで、ちょっぴりセレブな野花。

 

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主索引 クサフジ

2019-01-15 11:40:02 | マメ科の花

クサフジ

クサフジ

クサフジ

クサフジ

クサフジ
撮影日: 2017/05/12

撮影場所は、大阪府柏原市の、金剛山を中心とする山系を挟むように、奈良県から流れる大和川と、和歌山県の方向から流れてくる石川が、合流する地点の周辺。それぞれの川沿いを上る山沿いあたりでも見かけることがある。川の流れが環境を作り、野鳥などの媒介があってのことなのか?

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