
ハルジオン(春紫菀)キク科ムカシヨモギ属 Erigeron は春先から初夏が一般的な花期
ヒメジョオン(姫女菀)キク科ムカシヨモギ属 Erigeron は初夏から晩秋が一般的な花期
ムカシヨモギ属 Erigeron にはペラペラヨメナ(ゲンペイコギク)やヒメムカシヨモギなどがある
園芸種エリゲロンはケンペイコギクといくつかの交配種
ムカシヨモギもエリゲロンも、これでまとめるとなると難点がある。ハルジオンとヒメジョンはそっくりではあっても別の植物とされている。
ハルジオンとヒメジョオンは季節でバトンタッチするわけではなく、気候や環境など生育条件が合えば、長く咲き続けたり、季節外れな咲き方もする。晩春から初夏という季節は、今この国から無くなりつつあり、短い春に続いてすぐに暑い夏がくる。このころに咲いているのは、さてどっちなのか?
花には個体差がある。大きさ色合い。やたらと正体を探ろうと近づきすぎて土壌を荒らすのは野暮だ。不安定な足元に滑ったり転倒するのはもってのほか。適当な距離から愛でるのが風流というものだ。
撮影日: 2017/05/04
春先はハルジオンで、暑さがすぎればヒメジョンである確率は高い。間の時期は「どちらかだろう」で十分ではないか。種類のいっぱいある花にいちいち個別の名前を聞くことはしないのだから。
いーい名前があるじゃないか。野菊だよ。