普段はセーリングが主体ですが、たまには物申します。
今回の台風19号は巨大でした、1ヶ月前に通過した15号より西寄りのコースを取り、コンパクト台風と呼ばれた前回に比較すると相反する巨大台風だったわけです
左が15号に対して巨大な19号
いまやインターネットでの情報収集が主流となり色んな情報ソースから情報を得ていましたが中には必要以上に危険を煽ったり、日本終末論に言及する輩も少なくありませんでした。
そして一石を投じたいのがメディアのあり方です、連日の様に「命を守る行動を」と連呼していましたが、How to protect your lifeがなく、さらに問題なのが「すぐに避難して下さいとしながらも避難が危険な場合もあります」とつけ加える事
我々世代、ましてや嵐を乗り切るセイラーにとっては自力で生き抜くのは容易い事ですが一人暮らしの高齢者にとってはどうして良いかわからないパニックを招く報道です
今回一躍有名になった気象庁の課長さんです、彼に非はありませんが
極め付けは気象庁で60年前の仮野川台風を引き合いに出し、死者1200人を強調したこと、メディアもこれを大きく取り上げ、あたかも同じ死者が出るかのごとく報じていました。
そもそも60年前の河川と現在をapple vs apple(同じ基準)で比較するのがナンセンスです。
さらにひどいのは東京を直撃したら死者が8000人、、確かに土木学会のシュミレーションではそのようなデータもあるのかも知れませんが、あたかも目の前に死が迫っているかの様な情報発信はいかがなものかと思います。そういう仮想データだけ無責任に持ち出すメディアがいるから困ります。
部数稼ぎたいのはわかるが見出しだけみたら確定してるみたいです、このメディアは報道機関失格です、しかも最強ではなく最凶台風、、日本語まで狂ってる
また、海外の報道機関やメディアが発信した誤った写真があたかも台風19号かのように、多くのリツイートがあった昨年の24号の宇宙からの映像(私も間違えて使いました、外人のbuddy達に状況を伝えるのにインパクトはありましたが)
こちらはワシントンポストの米国のハリケーンを台風19号とした写真、これがリツイートされ偽の真実になってしまいます。
3.2万人がリツイートしています、鼠算式に拡散されて行きます
確かに、気象庁が最大限の注意を促すのは仕方ない、後で何もなければ責められないが、何かあれば責任を問われる。しかしながら、例は悪いけど戦地に向かう兵隊に「激戦だから誰も生きて帰れない」と伝えたら兵士の士気や判断能力に良い影響があるだろうか?
もはや我々は台風という何の感情も持たない情け無用の相手には兵士として立ち向かうしかないと思うのです。
人間とは英知を備えています、その時々でベストな方法を見つけ出す能力を備えているのです。
その時が来る以前から不確かな情報を与えるべきではないと思うのです。
このような意見は災害強者のものと思われるかも知れません。
しかし、これからの日本は国民一人一人が災害について日々意見交換し、他人に依存する事なく、いつでも自分なりの最善策を見出すしかないと考えるのです。
今回は予想外の被害を受けた方々もいると思います、そのような皆さんには不適切な部分もあることご容赦下さい。また、被災された皆様の一日も早い復旧をお祈りします。