最後の会話

ニッキは　とっても　お喋りな猫さんで　
その喋り方が　ボヤキ口調で　横山やすしか？と突っ込みを入れてました


バターやミントはお腹いっぱいになれば　満足して
静かになってくれるのですが
ニッキはお腹いっぱいになっても　
熱い　ぬるい　あれやこれや　ぼやくので　

ミルクの順番は　いつも最後


マリママ　早く　早く
まだ　順番こないの？
トロトロしてるんじゃねー

いつも怒られてました^^;


お喋りだったニッキが無口になって

嫌がる強制給餌には　弱った身体で抵抗して

最後の給餌は　もう拷問にしか思えなくて

辛いけど　でも　生きて欲しくって


頑張ろうね　頑張って
頑張ったら　また元気になれる

元気になったら　いっぱい
お話ししようね

無口なニッキに一方通行で話しかけていましたが

次の給餌が出来るのか　怖くて　不安にしていると

マリママ　小さな声でニッキが私を呼びました

どうした？ニッキを見ると
もう虫の息で
身体が震えました

マリママ　抱っこして

ニッキを抱いて　話しをしました

僕　頑張ったよね？

頑張ったよ　頑張った　頑張った　頑張った

涙が溢れて　胸が苦しくて

もう　御飯食べなくてもいいよね？

うん　嫌な事ばかりして
ごめんね　許してね


もう逝ってもいいよね？

うん　自由になりなさい
いつか必ずニッキのいる場所に行くから

見つけたら　大きな
声で呼んでね


ニッキは私の腕の中から旅立っていきました


ニッキが　みんなの所に無事に辿り着きますように

それは　どこなのかは知りません


でも　どこであっても私は愛する者達のいる場所に行きたい


魅力的な毛色で　キャラが濃くて　可愛くて

元気だったら　素敵なお母さんが出来ただろうに

ニッキに申し訳なくて

ニッキをお母さんのいない子にしたくなくて

不出来で怒られてばかりでしたが


私がニッキのお母さんになる事にさせて頂きます


お母さん　ここだよー
トロトロしてるんじゃねー


ニッキとの次の会話は　こんな感じで始まるかな



マリママ　



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