OMITSU BLOG(おみつ ブログ)

オイラは“おみつ”シュガビのターギ弾き

「不思議の小箱 #3」

2014年01月30日 08時33分31秒 | 不思議の小箱
今日から千葉県に出張に出ます。
千葉への出発は夕方で、その前に別件の打ち合わせが午後一に入っているので
午前中はのんびり過ごせます。

久しぶりのエフェクターについてのブログです。
前回のこのコーナーは、CE-2の紹介でして、エンディングでは
「CE-2を追いやった新たな強敵」的な〆コメでしたが、
やはり期待は裏切って、今回は歪み物を取り上げてみます。
歪み物の第1回は、どうしても中学生時代に買った初めてのEFを
取り上げたかったのですが、どうやら実家に置いてあるようで
手近にないため、画像が間に合いません。
なので、ちょっと珍しい個体を紹介したいと思います。

NEXT DISTORTION X DS-200

モリダイラ楽器がリリースしたエフェクターです。
モリダイラ楽器と言えば、70年代によくラジオCMで耳にした
「モーリス持てば、スーパースターも夢じゃない!」でお馴染みの
フォークギターメーカーで有名な、あのモリダイラ楽器です。

このNEXTのエフェクターですが、当然ディストーションだけではなく
コンプレッサー、フェイザー等、各種類が販売されておりました。
そのシリーズに共通している、強烈なインパクトはその外観です。

側面から見ると、まるで凹です(笑
学生の頃に良く読んだギター雑誌に、広告が載っているのを見たぐらいで
当時は、実物を拝んだ事はありませんでした。
コイツの実物を初めて見たのは、1983年の秋のことです。
当時、就学していた専門学校の文化祭で拙者が所属していたサークルが
「タンゴ・ヨーロッパ」と言うバンドを呼んだのでした。
そのバンドのギターリストが使用していたのが、コレだったのです。
なぜ、その時のコレを記憶していたか?と言いますと
強烈だったんです!その彼女が出したギターサウンドが!

タンゴ・ヨーロッパの女性ギターリストは、その日キャンディアップレッドの
Fenderストラトを抱えて舞台に登場しました。
バンドの演奏するスタイルは、ROCKよりもFunkやSOULに近いもの。
ギターもカッティングがメインの演奏だったのですが、
何かの曲で、ギンギンに歪ませたシーンがあったのです。
当時の拙者は、レスポールモデル派でして、GRECO EGF-850と言う
フレイムグレインが浮き出たような目のレスポールコピーモデルを多用いていました。
FENDER系のギターには、さほど興味はなく「歪まないから使いにくい」程度の認識。
その時に、彼女のストラトから放たれた強烈な歪みサウンドに
仰天してしまいました。
後で思えば、ファズサウンドだったんです。
当時は、実際にファズのサウンドは未体験でした。
オーヴァードライブやディストーションしか知らず、
あのファズ(っぽい)の暴力的な歪みに「なんじゃコリャ~!」
になっちゃった訳なんです。

このNEXT DISTORTION X DS-200、コントロールつまみが面白いです。

ボリューム、トーン、ドライブはだいたいどのディストーションにも有りますが
右上にあるWAVEのツマミの目盛には、左から時計回りに
'60~'80~NEXT~'70 と書かれています。
左に回し切りの'60が一番ファズっぽいサウンドで、無段階調整で
右に回して行くと、表示の年代っぽい歪みが得られるようです。
目盛の順番も、なんとなく面白いです。

拙者が手に入れたのは、2005年の3月の事でした。
ちなみにYahooオークションです。
当時に受けた衝撃があまりにも強烈に記憶されていたので
オークションページで見つけた途端、反射的に入札してしまいました。
当然の事ながら、競合となる相手は出てきませんでした。
きっと、不人気機種だったんだと思います。
なんせ、富士市では当時、売っているのも見た事がなかったぐらいですから。
コメント (2)
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