A-10で制空迷彩の色、クレオスの307と308番よりは1/72に塗ってしっくり来るのが調色出来たのだが、良く有る話でたっぷり出来てしまった。これは、なにかに塗らねばと見つけたのがこれ。
頂き物のプラッツ、F-15J。一見、模型屋で立ち読みしたら買わないな、と思う、くどく、だるいパネル表現だし日の丸の真っ赤が似合う塗装ではないと思ったので頂いたまま寝かせていた。空自ファンの皆さま、ごめんなさい。
メーカーの姿勢が良く判らないキット。排気管、コックピットの繊細さ、翼の薄さと運河彫り風のパネル表現がアンバランスに感じる。詳細なデカール(カルトだぞ。)も取って付けた感じ。小さな台紙に詰め込み過ぎで切り出すのが大変面倒だし、多分、小さすぎて貼れないのが有りそう。
どうしてくれるかとしばし考えた結果、貧乏性なので、ハセガワの古い方の「C」(安い)を買い込み、左尾翼のフェアリングを移植、デカールも頂いて「C」風にした。A-10で味を占めた手口だ。尚、TACとファイターコマンドのパッチは手持ちの解像度が良い物を使った。もしかしたら、排気管も使った方が良かったのかもしれないが、ごちゃごちゃした方が面白かったのでプラッツのまま。この辺、適当。このノズル、外側パネルの脱落が多発したので、外してしまったとの事。
くどいスジボリは溶きパテを筆で塗りこめたり、サフェを厚塗りしたりで少し和らげてやった。それでも艶を出すと目立つので艶消しも強めに。このふにゃふにゃ塗りのマスキングは型紙やテープでは難しいのでミスターペタリを使った。以前、試したときは横からも吹いてしまい、失敗したので今回は吹く方向に気を使ってやった。ハセガワのデカールは昔のよりは上等だったので、なんとか完成。
大きい戦闘機だ。すぐ複座に出来るようにしてありそうだし、なかなか面白い造り。それにしても、海軍機に比べると味も素っ気も無い姿で模型としては面白味は無いと思う。ハセの48を積んでいるが、細部の表現はこっちの方が良く出来ていた。ハセは捨てるかな。捨てた。