プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

東京公演二日目

1918-07-07 | 日本滞在記
1918年7月7日(旧暦6月24日)

 二度目のコンサート。聴衆が増え、そのうえ支配人が無料招待券100枚を方々に配ったものだから、ホールはかなり埋まっていた。やはりとても礼儀正しく聞いている。当地の音楽家たちの要請で、彼らがたいそう気に入っている『悪魔的暗示』を今回のコンサートに加えた。好評だったのは、きわめて技巧的な曲。コンサートが盛況だったので、なんとか稼げた。そうでなければ、ストロークと合わせて300〔円〕しかもらえなかっただろう。
 夜は『ひきがえる』を書く。


〔参考*公演パンフレット、公演曲目より〕

第二日〔七月七日〕

一、第二ソナタ       プロコフィエフ

二、空想曲         シューマン
  何故?
  ノヴェレッテ

三、ノクターン       ショパン
  マズルカ
  ワルツ
  エチュード

四、行進曲 プロコフィエフ
  スケルツォ

五、逃げて行く幻影 プロコフィエフ
  幻想曲

【ヤマハピアノ使用】
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