1918年7月25日(旧暦7月12日)
ホテル仲間の一人、スヴィルスキーは素晴らしいピアニスト(一流の部類に入る)にもかかわらず、演奏(プレイ)中に痙攣を起こし、音楽のキャリアを捨てて、テニスのプレイに乗り換えてしまった。
私の作品群に、聴衆はえらく盛り上がった。私はむしろメトネルの作品を聞かせたかったのだが。ガボットのなかでは、なぜかニ長調が気に入られた。これはピアノのために自分で編曲したものだ。今までは原曲のまま弾いていたのだが。
スヴィルスキーいわく「ドビュッシーなんて、まったくハッタリですよ」(!)。まったくとは言わないが、かなりとは言える。
訳注・大田黒元雄の日記によれば、この日は大田黒がプロコフィエフを訪問。夜遅くまで話し込み、「音楽と文学」への寄稿依頼に対し、「ミアスコフスキイの事を一寸書かう」と快諾を得ている。
ホテル仲間の一人、スヴィルスキーは素晴らしいピアニスト(一流の部類に入る)にもかかわらず、演奏(プレイ)中に痙攣を起こし、音楽のキャリアを捨てて、テニスのプレイに乗り換えてしまった。
私の作品群に、聴衆はえらく盛り上がった。私はむしろメトネルの作品を聞かせたかったのだが。ガボットのなかでは、なぜかニ長調が気に入られた。これはピアノのために自分で編曲したものだ。今までは原曲のまま弾いていたのだが。
スヴィルスキーいわく「ドビュッシーなんて、まったくハッタリですよ」(!)。まったくとは言わないが、かなりとは言える。
訳注・大田黒元雄の日記によれば、この日は大田黒がプロコフィエフを訪問。夜遅くまで話し込み、「音楽と文学」への寄稿依頼に対し、「ミアスコフスキイの事を一寸書かう」と快諾を得ている。
「ガボット」という曲目が何かメトネルらしくなく感じます。やはりメトネルなのでしょうか?
ご指摘の箇所は、実は翻訳段階でも少々疑問のあった文章なのですが、夏休みで翻訳チーフがロシアに帰省中のため、再度確認してみますね。