二日目、動物園をあとにした私たちは、岐阜県の「白川郷」へと向かいました。
雨が降ってきましたが、合掌造りの集落は絶対に見たかったので、根性で行きました。
気温が低く、雨が降ったりやんだりと、あいにくの天候なのに、観光客がけっこう多かったのにはびっくりです。
外国人も多くて、日本人とどちらが多いかわからないくらいでした。
私も主人も「白川郷」は初めて。
合掌造りの家が点在していて、どこをどう見たらいいのかさっぱりわからないので、案内所の方に尋ね、その通りに見て回ることにしました。
80軒前後の合掌造りの家があり、ほとんどが、その合掌造りの家で、土産品店や食事処、民宿を営んでいます。
また、生活している人たちもいます。
「合掌造り」という独特の形を間近で目にしたとき、そのすごさに圧倒されました。
家の形から感じる温もりとか、かわいらしさとか、それはもちろんステキなのですが、この雪深い土地に住む人たちが、厳しい自然に負けないで暮らしていくために考えた、家造りの知恵と工夫が、この“合掌したような形”に凝縮されていて、目を奪われます。
右は、屋根の裏側を下から見上げたものです。
日本の農村の原風景という感じ。
途中、国指定重要文化財の合掌造りの家である「和田家」を見学しました。
江戸期に、名主や番所役人を務めたお家ということです。
1階と2階が見学可能で、フラッシュ撮影でなければ撮影可能です。
受付を済ませると、「オエ」と呼ばれる、囲炉裏のある部屋に上がりました。
続いて、「オクノデイ」と呼ばれる客室を見学。
その部屋と隣の部屋の間にある「欄間」のデザインがすてきでした。
そして、細くて急な階段を上がり、2階の屋根裏へ。
(階段が混雑していたのにはびっくり!)
ここに暮らす人たちの知恵と工夫の粋が明かされます。
▲迫力満点
◀天井
屋根裏全体は暗くて、“黒の世界”といった感じです。
床や、太くて黒い木材は、黒光りしていて、“黒の美しさ”を堪能しました。
間近で見ると、雪に耐え得る木造住宅の細部の工夫がよくわかります。
「和田家」を出たあと、合掌造り集落の全体を見下ろせる「展望台」に行きました。
雨が降っていたので、ちょっと残念です。
今度は、晴れた日に、そして、雪の白川郷を写真に収めたいです。
ちょっと番外ですが、こんな方たちがいました。
歓迎してくれているのでしょうか。
みんな、オシャレ
それにしても、白川郷は外国人にも人気です。
「和田家」では、囲炉裏を前にして、写真を撮る外国人がたくさんいました。
私たちも撮り終え、2階に上がろうとしたとき、アジア人の若い女性に、写真を撮ってくれるよう英語で頼まれたのです。
でも、私は英語が話せないので日本語で、彼女は日本語が話せないので英語で、最後まで会話をしていました。
結局、言葉が通じなくても無事に写真を撮ってあげられたのですが、ちゃんと“会話をした”わけではありません。
記念撮影ということで、やることは決まっているのだから、言葉が聞き取れなくても、話せなくても、なんとかなるのは当たり前です。
4年後の東京オリンピックを控え、日本への外国人旅行者が増えました。
いつ、外国人に話しかけられるかわかりません。
そんなときのために、そして、少しでも外国の人と話をするために、英語を話せるようになりたいなぁと、しみじみ思いました。