28日、“封じ護摩”のお寺として有名な「唐泉寺」へ行ってきました。
「唐泉寺」は、「大日大聖不動明王」を本尊とする、真言宗のお寺。
毎月、28日は「不動明王縁日」で、午後12時から“お護摩”が行われます。
祈願をする人は、これに参加し、祈祷してもらいます。
“お護摩”は、“護摩木”を焚いて、祈祷を通じて、お不動様の智慧の象徴である“炎”で煩悩を焼きつくし、諸願成就をお祈りする、密教の修法です。
この“お護摩”で、がん、ボケ、難病を封じるとのこと。
特に、「がん封じ」にはご利益があるようです。
「唐泉寺」の開祖は、“真快和尚”という方で、和尚は、娘さんが「急性骨髄性白血病」で亡くなったあと、出家。
全国各地を行脚したのち、このお寺を創建されました。
その時、“同じ悲しみを背負う人が一人でも少なくなるように”との願いを込めて、病気(特に、癌病)を封じて下さる「御本尊 不動明王」を招来したとのこと。
和尚自身もがんになりましたが、お遍路を重ねているうちに治癒したそうです。
この話を知って、乳がんの手術後、再発・転移をしないよう、こちらのお寺で毎年、祈願をしています。
お寺の規模は小さく、住宅地の中にポンと建っています。
外には、カエルに乗ったお不動様の像、「よみがえり不動」があります。
“病気になった人が、無事に帰ってこれるように”と願って、お参りします。
七福神たちが、祈願に訪れた人たちを、優しく見守ります。
本堂に入ると、祈祷が始まる前に、ほとんどの人が、燈明用のロウソクを上げます。
ロウソクには祈願の内容が書かれていて、自分の祈願したいものを選びます。
私は、もちろん“癌封じ”。
たいていの方が、同じロウソクを選んでいたようでした。
そして、いよいよ祈祷が始まります。
お坊さんと一緒に、私たちも全員で、御真言を唱えます。
これがけっこう長くて大変ですが、命がかかっているので、やるしかありません。
祈祷が終わると、代表者の方(住職さんか、和尚さんか不明)のお話があります。
毎回、最後に言われるのは、「自分のお願い事を終えたら、ほかの方のお願い事もして下さい」ということ。
そのあと、護摩木を焚いたあとの残り火の煙を、体の治したい部分にあびます。
最後に、「不動三尊像」、その両脇に据えられた「地蔵菩薩像」「十一面観音像」「弘法大師像」に手を合わせます。
▲左から「せいたか童子」「大日大聖不動明王」「こんがら童子」
(両童子は、不動明王の脇侍)
▲左から「地蔵菩薩像」「十一面観音像」
◀ 「弘法大師像」
帰り際に、「煩悩消滅念珠」という、天井から下がっている、珠の大きな念珠を手前に引いて繰ります。
◀ 畳の少し上くらいまで長さがある
事務所で、祈祷していただいた木のお札を受け取り、やっと終了です。
このほか、「癌封じ」のカードをいただきました。
財布などに入る程の大きさで、さっそく、自分用の長財布に入れました。
(家計用と、財布を別にしています)
◀ 裏に、住所・電話番号・名前・血液型を記入
すべてが無事に済んで、ホッとしました。
これで、気持ちも新たに、また1年間、毎日、お願い事をすることができます。