夕方の薄明終了を待って、光害の自宅でハウエル彗星(88P)を撮影しました。
11月8日曇りのち晴れ。射手座の木星の下付近に88Pハウエル彗星(予報光度10.2等)がいることを知り、撮影に挑戦することにしました。
薄明終了時点で南南西の地平高度23度くらいと低空のため、自宅から撮影できるかどうか判りません。昼前に方向磁石を使って撮影できるか確認しました。
隣家の屋根とアンテナが邪魔するかもしれませんが、何とか撮影できそうでした。
日没前に庭へε-130D望遠鏡を出して、撮影できそうな位置へ望遠鏡を準備しました。
日没後約30分で極軸望遠鏡で北極星が見えましたので、極軸合わせしました。そして、薄明終了を待ちました。
基準星をわし座アルタイルとして早めにハウエル彗星の位置へ望遠鏡を向けて試写しました。一発導入できたと思いましたが、まだ薄明中で予定の構図の星がカメラモニターで判りません。
仕方なくもう少し暗くなるのを待って、導入し直しました。今度はカメラモニターで予定の構図の星が判りました。彗星のいる位置が中央になるよう構図合わせしました。
再度試写して彗星像チェックしました。何となく彗星があるようなないような感じでしたが、構図を信じて連写撮影しました。
夜、ソフト現像処理しました。
写真1コマでは彗星像は判りませんでした。コンポジット(複数枚合成)した写真をチェックしますと、彗星像が予報位置に写っていました。
彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、11.6±0.2等です。予報光度よりも約1等暗いです。
撮影した写真を添付します。
光害の自宅で彗星の存在が写ったという写真です。
尚、彗星撮影後、前回撮影できなかった射手座付近を掃天撮影しましたが、収穫はありませんでした。マイペースで掃天撮影です。
ハウエル彗星(88P)
2020年11月08日18時05分41秒~06分26秒
露出3.2秒×15コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
ISO1600 トリミング自宅 気温15.5℃