7/19夕方に北海道で撮影された写真からネオワイズ彗星(C/2020 F3)の尾がウエスト大彗星(1975n)並みの長さになったようです。
7月21日晴れのち曇り、夕方雷雨。東海地方では梅雨の長雨でまともにF3彗星の雄姿を観察・撮影することができていませんが、北海道では素晴らしく長い尾を棚引いた写真が撮影されています。
そこで、北海道の人が7/19に撮影したネット投稿写真を使って、F3彗星の尾の長さをステラナビゲータソフトの構図から角度測定しました。
44年前に私が撮影したウエスト大彗星(1975n)の尾も全天恒星図から角度測定してみました。44年間、ウエスト大彗星は角度測定していませんでした。F3彗星と比較する目的で、今回初めて測定することになりました。
測定した結果は次の通りです。
・ネオワイズ彗星(C/2020 F3) イオンの尾 13.3度、ダストの尾 21度
(タイプⅠ) (タイプⅡ)
・ウエスト大彗星(1975n) 〃 13.0度、 〃 23.4度
・ヘール・ボップ彗星(1995O1) 〃 8.3度、 〃 10.4度
(7/23、ヘール・ボップ彗星追記)
この結果から今回のネオワイズ彗星(C/2020 F3)は、20世紀を代表するウエスト大彗星並みの尾の長さになっていると言えます。令和を代表する彗星の一つになることでしょう。(光度はウエスト大彗星の方が明るいです)
凄い彗星を直接観察・撮影することができなくて本当に残念です。
空の条件の良い地区の人には是非たくさんのF3彗星の雄姿を記録撮影して後世に残してほしいです。
私は自分の環境下で何とか記録撮影しようと思っています。
※ウエスト大彗星・ヘール・ボップ彗星の写真は私の以前のブログを参照下さい。
ネオワイズ彗星(C/2020 F3)のイオンの尾は7/19頃、最大30度以上の長さになりました。(2021年1/17追記)