今の時季、口径何cmの望遠鏡でリゲル伴星とシリウス伴星が分離観察できるか書きました。
2月2日、節分の日で強風の晴れ。これから3月にかけてオリオン座リゲル伴星と大犬座シリウス伴星を観察・撮影するチャンスです。(節分が2/3でないのは124年ぶりのことだそうです)
シリウス伴星はシーイング良好でなければ観察も撮影も困難です。リゲル伴星はシリウス伴星よりは楽に観察・撮影できます。
以前(2017年3月と2019年1月)に口径何cmの望遠鏡でリゲル伴星とシリウス伴星が眼視で分離観察できるか実験しました。
実験結果を次に示します。(口径20cm反射は口径を絞って実験)
・リゲル伴星
8cm反射(6.6cm屈折相当)で分離観察できた(×200倍)
・シリウス伴星
8cm屈折セミアポ、10cm反射(8.9cm屈折相当)で
分離観察できた(屈折は×171倍、反射は×200倍)
※( )内は斜鏡の面積分だけ差し引いた口径値
実験結果の口径以上であれば、シーイングの良い日に分離観察できます。
公転周期50.1年のシリウス伴星は2021年に角距離11.2秒です。
2024年頃まで角距離が大きく観察チャンスです。
実験結果の口径以上の望遠鏡を持っている人は、一度、眼視で分離観察に挑戦してほしいものです。