新星空の友

アトラス彗星(C/2020 M3)を撮影しました

 ハワイのATLASサーベイで6月に発見されたアトラス彗星(C/2020 M3)を撮影しました。
 10月16日未明、晴れのち曇り。自宅で新彗星の20M3アトラス彗星を撮影するため、午前1時半の目覚ましで起床しました。
 窓から外を見ますと何やら雲が出ているようでした。着替えて外へ出ました。
 彗星はオリオン座の下のうさぎ座とエリダヌス座の境目付近にいます。
 撮影機材のε-130D望遠鏡は前日夜に自宅庭へ準備して、すぐに撮影できるようにしてあります。
 基準星をオリオン座リゲルにして彗星を導入しました。
 ところが、南東の隣家の屋根(鬼瓦)が邪魔して撮影できません。仕方なく待ちました。そして、南東の晴れていた空が曇ってきてしまいました。
 半分あきらめながら待ち続けました。外で待つこと1時間、やっと雲と雲の切れ間ができて少しの時間だけ彗星のいる位置が晴れました。
 すぐに20M3彗星を試写してカメラモニターでチェックしました。モニターで彗星像が写っていることを確認できました。
 このチャンスで撮影しなければと思い、連写撮影しました。一部薄雲も入りましたが、何とか撮影できました。
 撮影後は本曇りになってしまい、望遠鏡を片付けて就寝しました。

 本日(10/16)午後、ソフト現像処理しました。
 彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、12.4±0.2等でした。予報光度8.9等や他の人の光度データ(10等弱)よりも暗い値になりました。カメラモニターで彗星像が確認できていますので、約10等かな思います。(自動測定値は参考扱いとします)

 撮影した写真を添付します。

 右上へ淡い尾が出ているように見えます。
 この20M3彗星は周期138.1年の長周期彗星です。
 11/4頃オリオン座リゲル付近へ接近します。

アトラス彗星(C/2020 M3)

2020年10月16日02時35分46秒~36分57秒
露出10秒×6コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
ISO1600 トリミング自宅 気温16℃ 上が北
※彗星は写真中央

 





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