私は今年賀状の山の前で途方に暮れている。
生徒全員に対し講師は年賀状にひとことメッセージを書かねばならぬのだ。
一人一人の今年の活躍を思い浮かべ、どんなメッセージならば喜ぶのかで頭を悩ませる。私の本業は一体何なのか。
新人への指導進捗も芳しくはない。現状3人見れるのが関の山。ピーク時は毎回私みなみが地獄を見る羽目になる。腐っても教育業界にいるのだから新人相手であろうがきちんと教えてやらねばならない。できないのは新人のせいではなく、指導者が悪いのだ。
ただひとつ問題があるとするならば、新人と私の待遇面に一切の差がないことだ。致し方ないことだと頭では理解しているが、心が理解してくれない。
ここに来て3年目になる。思えば早い月日であった。土曜日出勤も慣れたものだが、果たしていつまで持つのやら想像もつかない。
今日は少し早く終わることができる。あと少しで束の間の休息を勝ち取るのだ。