2022年1月8日~9日
三俣山(久住山系)の本峰と北峰の間のコルに延びるルンゼを三俣山ダイレクトルンゼというらしい。今回はKさんとここへ行ってみることにした。
せっかくの3連休なので法華院温泉にテント泊する計画も付け足した。
9時ちょうどに長者原をスタート。冬のテント泊は冬用シュラフや防寒着などあるから重さも体積もそれなりに増える。加えて、今回はロープやクライミング装備があるからザックがずっしりと重たい。
車道を30分ほど歩いて行くとルンゼの入口に着いた。ちょうど砂防提の工事作業をしていたのでその脇を通り抜け、砂防提を越えてガレ谷に降りた。
ここから谷をさらに30分ほど登ったところで小休止。ザックの肩ベルトが食い込んで痛い。
ここでGPSを確認するとなんと谷を1本間違えているではないか!! 下まで引き返さなきゃいけないか!?
相談の結果、引き返さないでここから尾根をトラバースすることにした。幸い冬の山は草木やスズタケが枯れていて藪漕ぎなく進めた。
10時40分、正しい谷に出た。これが時間的に近回りだったかのどうかは分からない・・・
「今日はテント場に早く着き過ぎて時間を持て余すかもしれないね」なんて話していたからちょうど良かった。
じゃあ、ここからどんどん登って行きますか!
残雪が増えてきたところでアイゼンとハーネスを装着。谷の傾斜も徐々にきつくなってきた。比例してザックの重さが身に染みてくる。
だいぶん登って来たけど氷瀑がないねー まさか道間違いをしている間に通り過ぎてしまったったとか?
雪に埋もれた石にアイゼンを置くと石が思わぬ向きに傾いていてその度に体のバランスが崩れてとても歩きにくい。加えてザックの重量で体が左右に振られるからもうヘトヘト。この季節に似つかわしくないような汗を垂らして登った。
そうこうしているとようやく氷瀑の取付きが見えた!
まずKさんのリードでそれに続いて登り始める。すると、かかとが靴の中でぷかぷか浮いてアイゼンの前爪に立ち込めない。あちゃーそういえば車道を歩くときに歩きやすいように靴ひもを緩めていたんだった。ひもの締め具合でこうも勝手が違うのね。勉強になりました。
登攀を終えてよくよく確認すると、スパッツの下で靴ひもがほどけていた。
では二つ目の氷瀑に行きましょう!! 次を目指して登って行くと・・・
あれっ? もしかしてここはもう登山道に出た?
あっけなく本峰と北峰の間のコルに飛び出して、三俣山ダイレクトルンゼは終わった。時計を見ると、あらっ、もういい時間になってる! 午後2時近くになっていた。
雪が少なくてがっかりだったけど、もし雪が深かったらザックの重さに負けて敗退してたかも。氷瀑も期待してたよりぜんぜん小さかったな。
何はともあれ無事に登れて良かった。さあ次は温泉目指して下りますよ♪
法華院のテント場が空いているか心配してたけど大丈夫だった。この夜は全部で5張り。
テントを張ったらまず温泉へ。冷えた指先が温もってジンジンするわ。テン場で温泉に入れるって最高だね~♪♪♪
体が温まったら山荘の談話室で夕食&打ち上げ。部屋の中はストーブがんがん焚いてぬくぬくだし、ビールはお金を入れてボタンを押すだけで出てくるし、水もいつもみたいに沢まで汲みに行く必要ないし、ここはもうオアシスだわ。
不便さを楽しむなら坊ガツルだろうけど、快適にテント泊するなら絶対法華院だね。料金500円以上の値打ちあり!
夜はどれだけ冷え込むだろうかと心配してたけど、ぜんぜん冷え込まない夜だった。
空に満天の星が輝いていたので、しばらく星空撮影してから眠りに落ちた。それでも8時くらい?
朝日におはようございまーす!! 久しぶりのテント泊だったけど、テント泊は旅した感があるからいいね~
7時半に撤収して雨ヶ池経由で長者原へ。充実した2日間だった。
いや、そんなことより体力がないのが問題ですわ💦
法華院山荘のテント泊は最高です。