Subang Jaya より

「人生は冒険だ」の言葉に痛く共感し飛び出した日本。その後はどうなったか?

遅れて来た映画感想

2019年04月21日 | 日記
少し前の3月下旬、日本本社に出張した。

今回は、SQ(シンガポール航空)を使った。SQを選んだのは、エンターテイメントが充実しているからだ。

今では、まとまった時間のフライトでは映画を見ることが多く、楽しみにもなっている。
例によって「泣ける映画」を好んで探している。

映画は劇場で鑑賞してこそ100%作り手の作り込みを感じることができるのだろうが、
大勢の人と同じ場所で、同じ時間、同じ感動をするのは苦手であり、フライト中に
イヤホンで鑑賞するのが、最近のスタイルになっている。

無限に有りそうなタイトルリストの中から、「今回は惹かれるものがないな」と思いながら
邦画の最後にあった、たぶん次にはリストから消えるであろう、アニメ「この世界の片隅に」を
選んでいた。2016年の作品とのこと。

タイトルからはどんなストーリーか想像もつかなかったが、始まって間もなくして
広島、大戦前後の話であることが分かり、開始数分後「悲しくてやりきれない」が
流れた時点で、これから展開する話しを聞く前からすでに視界が歪んでくるのだった。
終盤には「ウゥ、」っと声が出そうな(出たかも)シーンもあった。
最近では、飛行機の中で堂々と涙を拭くことができるようになった。

感想としては、すずさんの声役の能年さんの表現力が素晴らしかったと思う。
歴史的事実と綿密な調査に基づく時代の描写は、今はほとんどとなった「知らない世代」に
残すべき重要な資料になっていると思う。

この物語に関連する評論をしたYou Tubeを読みつくした。
原作漫画、アニメ映画、実写版ドラマなど数作あるようだが、原作とアニメの評価が高いようだ。
アニメには、ぼかし気味の内容が原作やドラマにはあるようなので、そちらも見たい。
また、幼少期の夢だか現実だかわからないいくつかのシーンも、実は現実であったことが分かるらしい。
このように、作者が作り込んだ布石が一作品だけでは明確にならないところも、観た者を
簡単に離さない工夫かもしれない。

日本のアニメ技術、表現力は世界一と思うし、他国では追いつけないと思う作品だった。
アニメのおすすめ度は100だし、まだ見ていない原作、ドラマも見たい。

私がマレーシアに来た年にすでにドラマはあったそう。
こっちが長すぎると遅れてしまう。
2019年12月にリニューアル版が出る?
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