Subang Jaya より

「人生は冒険だ」の言葉に痛く共感し飛び出した日本。その後はどうなったか?

文化に同情は無用なのだ。

2012年07月26日 | 驚愕の異文化
今年もラマダン(断食)に入りました。

およそ一年に一か月、日の出から日没まで食べ物、水、タバコでさえ口にしてはいけない。
イスラム教信者が全員この教えに従います。

7月21日から8月19日まで、毎日分単位で断食始めの時間と断食終わりの時間が決められています。(日の出・日没と関連している?)
…「断食はヒジュラの道中の苦難を追体験するために行われるものである。(Wiki)」とあり、宗教上の出来事(物語?)と同じ体験をみんなでしましょうと言うことらしい。

日本ほど暑くないので熱中症になる人は聞かないが、水も摂れないなんて健康上よくないと考える(反発する)人は一人もいません。
屋外で肉体労働をする人、飲まないと死んじゃう人は許されるらしいが、それ以外の健常者が大ぴらに水でも飲んだら宗教警察に連行され罰金は免れないそうです。

みんな文句も言わず教えに従い、きついことも連帯感で乗り切るという根性、忠誠感、信仰心、まじめさに感心を通り越え同情さえ感じていました。


ところが、ところが、

ラマダンが始まると会社の昼休みが短縮され、その分早じまいになります。明るいうちにさっさと帰途につきます。
それで何をするかと言うと、夕ご飯の準備なのです。
この時期は家族、親せき、友人が集まって毎晩パーティーです。
夕方明るいうちから準備を始め、席に着き、国が決めた時間まで「オアズケッ」となり、日が沈み「よし!」を待ちます。

ラマダンの時期は夜にドカ食いをするため普段よりカロリー摂取が大きいいとも言われています。


近所のマレー料理レストランは屋外席(テント)を追加しパーティーを受け付けています。夜中までやってます。


これは、ホテルのレストランで受け付けているラマダンパーティーのポスター。結構高いです。


そう、好きでやっているんです。理解は難しいですけど。
日本人でも、「今夜は高級料亭で宴会なので昼飯を抑えよう!」と言ったセコイおじさんもプチラマダンかも。
晩酌がまずくなるので昼食の後は水分、食べ物を一切を摂らないと言う酒飲みもいました。ただしこれは一年中。すごい。
中華系、インド系は学校の道徳の時間に、ラマダンの時に断食する人をおちょくってはいけません!と教わるそうです。
でも、中華、インドは冷ややかな目で見ています。
朝飯を食べられないで、お昼ころに倒れる者もいましたが、寝坊した罰です。
同情の必要はありません。


ラマダンが開けるとイスラムのお正月、ハリラヤです。
暮れの忘年会が約1か月続くみたいなもので、ラマダン(断食)は楽しみにしているイベントかも。
ただしお酒は全く出ません。
マレー人でもイスラム教信者以外は全く制約はなく関係ありません。
街の様子も、マレー系専門の飲食店のみ日中閉めているようです。
ラマダンは毎年10日くらい前に進みます。中華系曰く 「イスラムの人が一年の計算を間違えました。」



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