「てるてるあした」 -公式サイト- 最終話(視聴率8.86%、平均視聴率7.4%)
久代(草笛光子)の大事を知った慶子(荻野目慶子)が佐々良に現れます。
正直、やす子(福田麻由子)が今の慶子だとは思いづらい面もあります。
終始、表情の無いやすこが、テンション高めの慶子と同一人物だとは…。
照代の林檎は風鈴に生まれ変わってました。
何か奇跡を起してくれるのかなと思ったのですが、ただ風に揺れているだけで。
まあ、風がモチーフにもなってるこのドラマにはそれで良いのかなとも思います。
そして、久代さんが亡くなりました。
やす子ちゃんは久代さんの言うように、自分と同じ境遇の照代を助ける為に現れたのでしょうか?
それとも照代の言うように、久代(草笛光子)さんにお礼を伝える為に現れたのでしょうか?
慶子「久代さんの家はあたしにとって天国だった。あの人が作ってくれるのもは何もかもがご馳走だった。」
考えてみれば凄まじい話ですね。
冷蔵庫を母親と言い、ケチャップやマヨネーズで飢えを凌いでいた子供からすると確かにそうなのかもしれない。
自分を見捨てて川に飛び込んだ母親に対する思いが今も慶子の心に重く圧し掛かっていた。
人を好きになる術が分からない、母親や久代から何も受け取れなかった自分を許せないと言う慶子。
照代「やす子ちゃんはとっても優しい子だよ!…私はお母さんの全部を許してあげる!もっともっと好きになる!側にいてお母さんを守ってあげるから!だから安心して。」
やす子「約束してくれる?」
照代「約束する!お母さんを絶対に一人になんかしない!」
やす子ちゃんは、慶子と照代の心を結びつける為に現れたのではないでしょうか?
久代さんが亡くなる前に照代に宛てた手紙。
雨宮照代様
あなたがこの手紙を受け取った頃には私はこの世にいないはず。
たったの三ヶ月でしたが、あなたと過ごした日々は、思いで深いものになりました。
なんて、あんた相手に堅苦しい書き方をすると肩が凝るね。
ここから先はいつも通りでいこう。
初めて会った時は腰を抜かすかと思ったよ。
挨拶もできないし、言葉使いも乱暴だし、あたしは神様を呪ったよ。
人生の最後の最後になって、どうしてこれほどの困難をお与えになるのでしょうかって。
去年の暮れに病気が見つかってね、もう手の施しようがなかった。
江藤君には、あと半年って言われたよ。
あんたが来た時は、あと三ヶ月、たったの三ヶ月でこの子に何を教えよう。
それからは毎日が戦いだったよ。でもねおかげで私は幸せだった。
これほど充実した日々は久しぶりだったからね。
でも、やり残した事はいっぱいある。
料理はほとんど教えられなかったし、言葉使いだったまだまだだ。
残念ながら私は時間切れ、あとはあんたが一人で頑張んなさい。
勉強しなさい。目上の人を敬いなさい。自分の為でなく、人の為に何が出来るか考えなさい。
他にもあるけど、これくらいにしておきますか。
年寄りのお説教は嫌われるからね。
それでは、あらあらかしこ。
鈴木久代
祐介(関根航)「うんち!」
やっと喋る事が出来た祐介の最初の一言が”うんち”とは!?
祐介「おかあさん。」
いやー、祐介がおかあさんって言ってくれたよ!
祐介「でたー。」
いやー、祐介のうんち出ちゃったよ!
「ありがとう」を言う事ができた慶子。
祐介「ばいばい。」
真っ赤な傘を差して笹乃館を後にする久代さんの幽霊。
一足早く東京に帰った慶子。
照代も佐々良で暮せば良いのにと少し思ってしまう。
佐々良に残り笹乃館を守るのはサヤの役目。
松本陽太(金子昇)はサヤの事が好きだが、いずれは照代とくっつくのかなと思っていた予測は見事に外れた!
てるてる あした きょうはないても あしたはわらう。
『久代さんだったんですね』
『私は頼まれていただけ サヤ』
メールは久代さんに頼まれたサヤが打っていたようです。
それまであたしには特別な事なんて絶対に起こらないと思っていた。
特別な事は特別な人にだけ起こるんだと思っていた。
でも、この町で過ごした時間は、そして、この町で色んな人に出会えたって事は、何だか特別な事だって気がしてならない。
おしまい
追記:「泣かした!」子供たちが言った時には、泣かされてました!今期のドラマの中では一番好きかも知れません。
良く考えると結構残酷な話です。慶子の生い立ちや久代さんが最後亡くなってしまう辺りはやりきれませんね。
でも、未来志向の最後はとても良かったと思えます。
このドラマは「てるてるあした」と「ささらさや」が原作として制作されていますが、影の主役は久代さんだった気がします。
久代さんがいかに教育を愛して、教え子達を導いてきたのかの記録だったのでは?
その後の彼らが気にはなりますが、強く生きていくのでしょうね。
そうですね!
私も佐々良の風に吹かれてみたいです!
お疲れ様でした。
それではまた!
原作がふたつということで焦点がずれてしまった気がしますが
それを中心で支えていたのが久代さんの存在だったように思います。
佐々良の風に私も吹かれてみたいです。
お疲れ様でした。