花の盛りを迎えている
ムーンフラワー
夜顔の花が
夜ごと
20から25ほど大輪の花を
咲かせている。
父と母は
毎晩いっしょに庭に出て、
あれはさっき数えたとか
まだ数えてないとか
揉めながら
その夜の花の数を数えています。
そして
「きょうは21個咲いてるぞー」
「ううん、23個よ~」
とか言いながら、
うちへ入ってくるのです。
花数が一致したことはありません^^;
夕べの花。
しおれてもまだ
なんだか愛らしい。
白いドレスのような
花びらを
身のうちにしまい込んで
しおれてもなお空を仰いで。
ゆかしく、
匂い立つような白。
夜の庭は
甘い香りでいっぱいになり
純白のシルクを
広げたような花は
しっとりと艶やかに、
麗しく。
そして
その傍らで
うす紫のような
ピンクのような
淡い色の夜顔が咲きはじめました。
「赤花夕顔」は
夜顔の園芸品種なのだとか。
夜顔なのに、
呼び名は夕顔。
ただでさえややこしい
夜顔と夕顔。
ますますややこしくなるじゃありませんか。
ハリアサガオ(針朝顔)の別名があって
ツルにたくさんのトゲ。
触っても痛くない。
身を守るトゲというより、
ツルがほかの植物を這いのぼるための
鈎みたいなものかな?
友達に種をもらったという父が
今年はじめて撒いたもの。
「ピンク色の夜顔」と
聞いていたので
真っ白い大きな夜顔そのままで
色だけ違うピンクの花を想像していた。
そうしたら、
とっても
とっても小さくて
なんだか はっと、してしまった。
夜顔のそばにいると
こんなにも小さいとわかる。
朝顔より小さくて
昼顔くらいの大きさ。
色も昼顔にちょっとだけ似ている。
それでも
独特の花柄がすうっと長くて、
花ひらくのは
やっぱり夕方からで、
小さな彼女も
立派な「夜顔」なのでした。
・