皇帝ダリアが
威風堂々
天高く
空ゆく風と光と
踊ってる
高さ5メートルにもなる
ツリーダリアは
その堂々たる存在感で
「皇帝」の名にふさわしい風格
でも
ほんのりピンクの花は
幼い子どもたちが描いたみたいに
大らかで
優しく、あたたかな
カタチ
透きとおる空の高みで
心地よさそうに風にそよいでいる
花びらの
ひとひらひとひらが
風にゆれて
とてもきれい
あんなスカートをはいたら
空へ駆けのぼって
ひらひらと
ワルツを踊れそう
夏に
大風で倒れた株があって、
そのまま放置したら
根元から1.5mくらいは
地面に寝ていて、
その先1.5mくらいが自ら立ち上がって
きれいな花を咲かせている。
お陰で
花が近くで、よく見えます。
ホウジャク(蜂雀)が
ダリアへ
まっしぐら
くるんと丸まって収納されている
ストローがかわいい
まるで鳥のような動きをする
この虫は、
アメリカで大好きだった
ハチドリみたい
花から花へ
高速で飛びまわり
ホバリングして
長いストローで蜜を吸う。
大きな花に香りはないけれど
ほかにも蜂や蛾、
虫がたくさんきていて
甘い蜜があるみたい。
蜜を吸う虫は
歓迎だけど
花びらを食べる虫は、
困る…
犯人は
やっぱりこの
クツワムシ
…かな?
甚大な被害の
一例 ⇩
丸裸でも
蜜はあるみたい。
あまり気にしていなかったけれど
写真を撮ろうとすると、
虫食いの花びらが
ここにも
あそこにも
でもクツワムシって
なんだか愛嬌があって、
目も合うし
…退治できません
いっとき
冬が近づくと
この空ゆくダリアに
あちこちで出会えたけれど
最近は
それほど見なくなったように思うのは
気のせいでしょうか。
堂々と
美しく咲く真っ盛りに
一霜で
あっという間に朽ちてしまう
皇帝ダリア
うたかたの
儚き栄華の夢うつつ
☆