透きとおるピンクから白へ。柔らかなグラデーション。月との出会いを夢みながら昼に花ひらく月見草。白い十字架を抱いて咲く。儚げに透きとおる花びら。白い十字の雌しべ。花粉をたくさんつける雄しべ。繊細なアクセサリーのように糸に連なる花粉。ネモフィラにも似て波紋のように想いを広げ絹のように想いを包むヒルザキツキミソウ。見ていると切ないようななにかを思い出せそうな不思議な気持ちになる。時の流れが透きとおっていく。なにもかも透きとおっていく。・