元の姿が復元された
フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』が
世界に先駆けて公開されていて
新聞や雑誌でも
修復された絵を見かけるようになって
不思議な感じがしている。
画家の死後、
何者かによって塗りつぶされていた壁の絵。
絵のなかの、
その「絵」があるとないとでは
印象が
あまりに違っていて。
修復前の絵では
彼女が読んでいるのは
悲しい報せのように思えたけれど
修復後はまるで
美しい恋文を読んでいるよう。
横顔に宿る
繊細で複雑な表情は
変わらないのに、
正反対の手紙を読んでいるように感じられる。
アレックスとみた修復前の
あの絵。
誰からの手紙だと思う?
どんな内容かな?
窓の外は
デルフトの町並み?
それともスヒー運河の流れ?
風は冷たい?
鳥の声がする?
ふたりであれこれ語り合ったあの絵。
あの『窓辺で手紙を読む女』は
もうないのだと思うと、
不思議な気持ちが
さざ波のように寄せてくる。
淋しいような
たゆたうような
心もとない気持ち。
いまの絵の方が
フェルメールの描いた絵、
復元されたもとの姿なのだとしても。
『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』
テーマソング
絵画展に
オリジナルのテーマ曲があるってステキ。
透きとおる儚げな、美しい声。
こぼれるピアノの音。
そこはかとなく幻想的で、
まるで
フェルメールへの
恋歌。
おととい来た
1年前の記事お知らせメールに
『ミモザ咲く』
今年はまだ、
つぼみ。
この上なくやさしい
うす緑色が
光と風と
戯れている。
ミモザ咲く
庭のミモザの一番っ子。あ、つぼみ…!と思ったばかりなのにきょう見上げたら一房ふんわり広がっていた。ミモザ。はちみつ色のぽんぽん。ふわふわくるくるひかりと踊る春の精。あっという間に満......
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