琥珀色に透きとおり仄かなピンクにも透きとおる夕方淡い光のなか桜が祈っている花が咲くことは祈ることに似ている愛することにも育むことにも願うことにも似ている去年は室内に飾っていた祖父の...

シロハラはまるで童話のなかの住人。正直言って特別にきれいな鳥ではないし「小鳥」と言ってもそんなに小さくもない。けっしてファンシーな鳥ではないと思う。でもなぜか、見ているといつも童話...

春めき桜は河津桜とソメイヨシノのすき間を埋めるように咲く。河津桜より淡くソメイヨシノよ...

鞠の如くに跳ねまする去年も書いたけれどツグミの胸のうろこ模様は日本の伝統的な文様 「青海波」。向きを...

木々が瑞々しい萌黄色に染まるのはもう少し先だけど、この小さな小さな苔玉の宇宙はもう春が満ちていてやさしく淡い萌黄色。その瑞々しさと柔らかさ健やかに広がる真新しい葉っぱがひかりへ差し...

今年も変わらず手すりに降りてきてくれるタキ。この前、手すりからすぐそばの木の枝に飛び移ったと思ったら、いきなり盛大に鳴きはじめて驚いた。ヤマガラやシジュウカラはくちばしを大きくあけ...

ほろほろとミモザがほころびはじめた庭でこの春いちばんのウグイスの声がしてそういえばきょうは啓蟄、と思う。巣ごもりの虫、戸をひらく――虫たちやカエル、トカゲにヘビ...