タイトルが大袈裟になっているかもしれませんが、登山愛好家の中では、おなじみの
山と渓谷社が発刊している山と渓谷2月号は、単独行60の知恵という事で特集記事が組まれていますが
この中でも、事故に遭わないための知識や装備品、緊急対応などの事が事、詳しく書かれてあり
ためになる、記事内容となっています。このことからも本屋さんへ出かけて読んでいただけたらと思う
1冊でもありますが、中でも気にかかったのは、もし遭難となった場合、その後の対処はどうすれば
早い段階での要救助者・救出に繋がるのか?いざ遭難となればたくさんの人が出て捜索活動を行わな無ければ
ならず、町中のように目印になるような建物がある状態にないのが山でもあり、広範囲に人員を配置し
捜索活動にあたらなけらばならないと言う現状があります。
この事からも、初動体制の中いかに早く要救助者の発見に至るのか?がカギになる訳ですが
そのような事から登山の際に遭難となった場合・・・自分の居場所がわかり早期の段階での救出に
繋がればという事で、いくつかの記事が書かれてありましたので、簡単に書きたいと思います。
詳しくは、山と渓谷2月号を見ていただけたらと思います。
まずは、これまでにも通信手段として一般的だった無線・・・以前は、音声通信が一般的でしたが、
今は音声以外にもデータ通信が可能となり無線機どうしで、画像・簡単な文字などを送る事が出来る
ようになってきました。また、GPS受信機能を持った無線機だと現在地などの位置データなどを
伝える事も出来るようになったりと携帯電話のようにデータ通信ができる環境となってきています。
中でも、一般的に扱えるのが、アマチュア無線・・・無線機を扱うには免許が必要となります。
アマチュア無線の資格取得には国家試験を受け試験に合格する事が重要な事になりますが
初級でもある4級アマチュア無線技士の資格取得については、2日間の養成課程の講習会を受講し
終了試験に合格(後日合否の通知を待ち)し資格取得申請を行えば、晴れて免許を持つことができる
制度があります。
私が知る限り・・・講習会を受けた人は、ほぼ100%に近い人が、合格し資格取得をされていると
聞いています。
無線の場合は携帯電話などの中継所を返して通信を行う通信方法とは違い無線機本体から
単独で通信がやり取りできると言った利点もあり携帯電話と併用して山に入る際にもって居れば
携帯電話の不感地帯が多い山での通信事情が改善されるのでは無いかと思える、ツールでもあります。
そんな無線は山岳遭難だけではなく災害時においても電話などの通信インフラがstopしても無線機が
壊れていない限りアンテナと電源が確保できれば通信が行える機器でもあります。
先にも書きましたが、最近のアマチュア無線に関していえば、APRS通信をはじめとしたGPSによる位置データ
を伝送出来たり画像データなどを送るデジタル・データ通信が出来るようになってきました。
APRS入門 TOPページ [by JAPRSX]
また、電源を身近な乾電池(ハンディー・タイプの無線機)を使用しての交信も可能な事もあり無線の
必要性を改めて見直す事も重要な事かと思います。
4級アマチュア無線技士の講習会については、お近くのアマチュア無線を取り扱っているお店に
問い合わせるか、下記にあるリンクをクリックしていただけると、講習が行われている機関や
日程などが紹介されていますので、参照いただけたらと思います。
JARD養成課程講習会のご案内|一般財団法人日本 ... ⇐ 国家試験・講習の内容が書かれてあります。
アマチュア無線免許の取り方 / 養成課程講習会について |⇐講習会について書かれてあります。
次に書かれてあったのが、これなのですが・・・登山を行う際、登山者自身が小型のGPS機能内蔵の小型
端末機を持ち、常に自分の居場所を知らせるための、端末機についての実験についての事が書かれてありました。
まだ、実験段階という事もあり、実証・販売までは至っていませんが、小型端末機から出て来るGPS
による位置情報を含んだ電波を受信できる端末機を見晴らしの良い場所などで受信し、そこからインターネット
回線を通じて登山者の位置を把握すると言うシステムなのですが、携帯電話などが通じ難い山間部・・・
と言う環境下にあっても専用の端末機を見晴らしの良い場所に仮設もしくは常時設置できる場所などに
設置して置く事により遭難が発生したと言う事となれば、位置データを確認の上、早い段階で遭難者
救出に役立てばと言うシステムが考えられています。
登山者が携帯持つ携帯端末機は、このような形状のもの、詳しい事は書きませんが、山と渓谷の
2月号を読んでいただけたら、どのようなものなのか?遭難者が出た場合、早期発見につながる
物として今後、期待される機器でもあるのかと思われるものでもあります。
最後にソフトバンクと総務省が行った公開実験の事が書かれてありました。
携帯電話の不感地帯に、バルーンやドローンを使って、携帯電話の補助中継器を取り付けたものを
遭難者がいる山域などの上空に上げてスマートフォンなどの電波を、ひらい携帯電話中継局に
電波を届け通話やGPSによる位置情報を拾う事により早期の発見や双方向でのやり取りが
行える事から安否確認なども出来るのではと、考えられている装置の事が書かれてありました。
この様な事からも、山岳遭難だけでなく非常災害時においても応用が利くのでは無いかと思える
仕組みなのですが・・・大地震などが発生した場合などは回線がパンクと言う事も考えられ
緊急性を要する関係機関への通信を優先すると言う形になるのかなぁ~と思いました。
この様な事からも根本から山岳遭難をなくすという事は出来ませんが、事例・発生後、早い段階で
救護を行う対応ができるか? と、いう事がある現状にあると言う仕組みが色々な形で出来上がってきている!
事が、伺えた記事内容でしたが、出来れば遭難事例と言う事を発生しないように慎重な行動こそが
重要なのでは無いかと思えた記事内容でもありました。
出来れば、遭難と言う言葉が出ないように行動を行いたいものですが、いざという時の対策として
携帯電話以外の通信手段を持ち合わせておく! 予備のバッテリーや乾電池などを持ち合わせ
ておくことにより、多くの人に迷惑をかけずに救出を行ってもらうと言う考え方を持ち合わせ
登山を楽しみたいものです!
各記・事内容については山と渓谷の2月号に書かれてありますので参照していただけたらと思います。