人にはオーラが在ると聞く。
其の人が纏う雰囲気の事である。
一般的にオーラと云えば、仏像、仏画や神像、神画で描かれる後光や光背を思い浮かべるだろう。
だが、吾が先日ホームセンターで感得したものはそう云うものではなかった。
距離にして其の女性が約7、8m前方だった。
其の女性が視線を上げ、吾と視線が合った瞬間、ブワッと云う圧を感じた。
いい女だった。
表情も何処か趣きが在り、歩く姿勢も背筋が伸びていた。
足の運びも、スッスッと卒が無い。
まぁ既婚者だとは思うが、旦那が羨ましい。
顔付きは当然ながら、いい体をしているのは着衣の上からでも解る程だった。
素性等は知る由も無いが、一日の喧騒で疲れ切った身体に勢い良く血が巡った。
脈が上がり、股間が脈動を打った。
こんないい女と何処でどう出会ったのだろうと、己の縁の無さを呪った。
マッチングアプリで遊んでいる様では、真面な出会い等は程遠いと痛感した。