公園と云っても、街中に在る小さな公園ではない。
午前中は雨が激しく降っていたが、午後からは、雲は在るものの、晴天となった。
公園は天然芝の場所が在り、其処ではご高齢の男女がグラウンドゴルフを楽しんでおられる。
皆さんご高齢ではあるが、背筋は伸びて、芝の上を闊歩する姿も健康そのもの。
お歳の方は解らぬが、70代から80代であろうか。
日差しが降り注ぐ中、話す声も通っていて溌剌とされている。
グラウンドゴルフの発祥は、鳥取県東伯郡湯梨浜町と聞いている。
行った事が無いのでどの辺りかは知らぬ。
グラウンドゴルフ、此れ全国的に知られている。
見た感じ、ゲートボールとは形態とルールも違う。
石の階段に座ってぼーっと眺めているが、皆さん友人知人で集まったのだろうか。
全く面識の無い方もいたのだろうか。
其れとも、クラブが在って、入会形式になっているのか.....。
と、そんな事を脳内に巡らせて、プレーを眺めている。
何はともあれ、晴天下で身体を動かし、会話をするのはとても良い事である。
吾は近い将来、皆さんの様に、溌剌とした老後を送れるのだろうか。
祖母が亡くなった今、頼れる身寄りが一切いない。
身体を動かすから健康なのか。
健康だから身体を動かせるのか。
己の先に待つ老後に不安を覚えるばかりである。
取り越し苦労程馬鹿らしい事だとは解っている。
だが、一つ確実に云える事が在る。
其れは金銭的に困窮する事である。
此の世で生きて行く為には、カネが無いと誰も相手にしてくれない。
福祉施設といえども、カネが無ければ入所も出来ぬ。
愛や慈悲を振り翳しても、見向きもされない。
狂人の戯言である。
生活保護が在るじゃないかと云われそうだが、色んな条件をクリアせねば許可はおりない。
東京辺りでは、子供が三人いて申請すれば毎月40万近くの補助が出ると聞いた事がある。
一体、どう云う基準で計算されているのか知らぬが、真面に働いても月に40万もの給金を得られるのは余程の事である。
役職に就いていれば其れ位は在ろうが、平社員には無理である。
真面目に働いても、生活保護受給者の方が2倍.....いや、吾と比較すれば3倍以上の開きが在る。
真面目に働いてても、吾の方が生活困窮者である。
物価が都会と地方では多少差は在るかも知れぬが、格差が激し過ぎる。
又話が脱線してしまった。
こう云う愚痴を垂れると決まってこう叱られる。
「他国には、食うに食えず、明日の保証も儘ならぬ人がいるんだから、其れに比べたらお前は恵まれている」
いや、其れは知らんがな。
そんな極端な国と比べても比較にならんだろう。
今は日本国内での実生活をどうして行こうかと思案しているのである。
他所の国の生活事情を引き合いに出されても困る。
まぁ、豊かな老後と云うものが本当に在るのなら、是非味わってみたいものである。