毎日、出社するときに朝ドラを少し観てから家を出ます。
その朝ドラ主題歌は、家事をしている女性が「朝ドラが始まった」と
画面を見なくても気づくことができるようにする目的で流されているそうです。
(『チコちゃんに叱られる!』で知りました)
確かに、家を出るためにお化粧していても、歌が流れると「あ、朝ドラ始まった
(ということは8時2分くらいだな・・・)」と気づきます。
今の朝ドラ主題歌はスピッツの「優しいあの子」。
とてもスピッツらしい、モータウン調のシンプルな楽曲に草野マサムネの透き通った声。
歌詞の内容はドラマを反映し、夢を追っている主人公と故郷の十勝の自然とがうまく
掛け合わされています。
「切り取られることのない丸い大空」って、きっと十勝地方の青空ってとても青くて透き通って
いるんだろうなあ・・・。
十勝には行ったこと無いですけど、そんな想像が掻き立てられるフレーズです。
この朝ドラ、最近のドラマにしては珍しく?人間がよく描けていると思います。
言葉に現れない人の心の機微を表情や行動で伝えようとする。
一番グッと来たのは、東京に行ってしまった女友達のなつを肖像画にして、
でも、その思いを断ち切ろうとしてせっかく完成した肖像画を赤い絵の具で
塗りつぶしてしまう天陽くん。
なつへの強い想いと、それが故に忘れてしまいたいと願う相反する気持ちが
よく表現されているなと思い、印象に残りました。
また、なつや周囲の人たちへの愛情が深いが故に、とかく自分自身を見失った
行動をとりがちな兄の咲太郎。
妹のなつにまで「お兄ちゃんは自分のやりたいことをやって!」とたしなめられます。
でもね、咲太郎の育ての母の亜矢美が言うとおりで、
自分のやりたいことをやるより、人の支援をしたい、役に立ちたいって人もいるんですよね。
そして、なつのように自分のやりたいことが明確な人は、いつも自分のやりたいことで頭がいっぱいで
そう言う人たちの愛情になかなか気づかない。そして受け取れない。
なつには、天陽くんの愛情も多分伝わってないんでしょうねー。
いろんな人たちが「優しいあの子」であるなつに愛情を届けようとするんだけど
なつがそれに気づくのは、ドラマが終わってからずっと後になりそうな気がします笑
そんな人間らしさがよく描かれている、とても面白い朝ドラです。
これからも出社する前の楽しみとして見続けようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
東京は明日からまた雨の予報ですね。天気に関わらず素敵な1日を。