明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

「愚か者」は白でも黒でも無い -B'z 「仄かなる火」より-

今日は貴重な晴れの日。

太陽が気持ち良かったですね。

 

しかし、こんな日に心に浮かんで来たのはなぜかB'zの「仄かなる火」

 

・・・なんでA面の「GO FOR IT, BABY」じゃ無いんだろうか笑

 

この曲の歌詞の解釈は二つに割れますね。

「大人になって激しい恋に落ちる」のは、ただの恋愛なのか、はたまた道ならぬ恋なのか・・・。

 

でもまぁ、結論をいえば、どっちでもいいんでしょうね。

 

稲葉さんは以前、B'zのファンクラブ会報誌で

「Rockをやり続けるのに必要なものは何だと思いますか?」と言うファンからの質問に

 

「Hな気持ち」

 

と答えてました。

 

この時の稲葉さん、確かアラフィフ。

 

そして50歳を超えてリリースしたアルバム「EPIC DAY」に収録された「NO EXCUSE」での決め台詞は

 

「もう1回やらせてください!」

 

・・・元気ですねえ笑

 

で、話を「仄かなる火」に戻すと、そんなHな気持ちをたくさん持っているであろう主人公が

彼女にぬくもりを求めながら、一つになる淡い夢を追いながら朝を待つという。

 

「うーん?これ、一線越えちゃったの?どっちなの??」と、聴いている方は気になってしまう笑

 

稲葉さんが微妙な恋愛を歌うときは、どっちとも読める内容が多いですよね。

「Q&A」もそんなダークな恋愛がモチーフですが、主人公は「この愛は間違いなのか?」と悩んでいる。

 

一方、この「仄かなる火」では「僕は愚か者でよい」と開き直っている。

 

ただ、稲葉さんの歌声がファルセット中心で、しかも演奏も抑え目なので、言葉とは裏腹に

そんなに開き直っている感はなく、聴き手には「やっぱり本心では迷っているんだろうなあ・・・」と

感じさせる。

 

そんな、甘い心と罪悪感との間に揺れる主人公が浮かび上がるような描写、

さすが稲葉さんだなぁって思います。

 

そして、何でも白黒つけたがる昨今で、こういうアンビバレントな気持ちはとかく

ネガティブに評価されがちですが、人間の気持ちは白と黒との間を揺れ動くものだし、

中間のグレーにだっていろんなグラデーションがある。

 

人の気持ちを「こうだ」と決めつけないで、微妙に揺れ動く気持ちを見つめる余裕を

持ちたいものですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

東京は明日も晴れるようです。素敵な水曜日を。

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