B'zの"HOME"を稲葉さん、松本さん+サポメンがリモートセッションした動画が
話題になっています。
B'z2名バージョン
https://www.youtube.com/watch?v=Xuv-uqfXHtU
サポメンと一緒のバンドバージョン
https://www.youtube.com/watch?v=8NhVCI_WW88
B'z2名バージョンは300万回以上再生されていますね。
サポメンと一緒のバージョンは195万回です。
バンドバージョンの方が、コーラスがハモってて綺麗なんだけどな・・・。
ともかくB'zが今でもいろんな方々に聴いて頂けるのは、ファンとしてもとても嬉しいです。
映像を見ると、まず稲葉さんは随分髪が伸びていますね・・・。
稲葉さんは"Stay Home"して、美容院に行っていないのでしょうか?
(ちなみに美容院は休業要請対象外です)
そして、松本さんのAメロBメロサビのリフがアコギなのはわかっていたのですが
メロディラインのギターはやっぱりGibsonのレスポールだったんだなって
映像を観て改めて気づきました。
この”HOME”、元々は1998年に発売されたシングルでして
香港で撮影されたPVがとても印象的でした。
当時の香港は都会の真ん中に空港があり、ビルの真上から見える飛行機はその近さから
とても大きく見えていました。
ただ新しく郊外にできた空港に移設間近でしたので、その絵を取れるのが最後になるだろう
ということで
晴れてこの”HOME”のPVロケ地に選ばれています。
この曲のメッセージは、1998年に作られていますので当然”Stay Home”ではなく
「自分の心の拠り所=HOMEを見つけよう」
ということです。
ただ、改めて歌詞を眺めて見ると
当時のメッセージは今のコロナ禍にも十分通じることが分かります。
君を傷つけていっぱい泣かせて
僕はもう眠れなくて
後悔しているのにまた繰り返す
どうしようもなくダメなんだ
・・・外出自粛で家で一緒にいることが多くなったご夫婦の日常を
言い当てているようです。
裏切られたなんて叫ぶ前に
深呼吸を一つして
あいつをいじめたってそんなのまるで
答えにゃならないよ
・・・前半はコロナ禍による情報錯綜によって混乱した人々の叫び
後半は、営業継続中の飲食店に営業停止を求める張り紙をしたりや公園で遊ぶ家族にお説教をする
最近流行りの『自粛警察」に対する揶揄にも読めますね。
稲葉さんの歌詞の魅力の一つは、こうした内容の普遍性でして
コロナを全く意識していない時代に作られた歌詞であっても
コロナ禍の現在に十分当てはまるメッセージがあることです。
言葉一つ足りないくらいで
全部こわれてしまうような
かよわい絆ばかりじゃないだろう
さあ見つけるんだ僕たちのHOME
このメッセージは、現在の先の見えない、顔の見えないコロナ禍の状況にはもちろん
そうじゃないときでも当てはまる、人間関係へのメッセージです。
以前の記事にも書きましたが、人はどうしても言葉に頼りがちです。
そして言葉が足りない=気持ちが足りない(無い)と解釈してしまいがちですが
気持ちは言葉だけに現れるものじゃない
人の絆は言葉がちょっと足りないくらいで壊れるようなものじゃない
言葉に依存しない、僕たちの心の拠り所を一緒に見つけよう。
そういう稲葉さんの人への信頼や熱い思いが表れている歌詞です。
稲葉さんは、そのクールな応対から冷たい人だと誤解されがちですが
冷たい人には、こんなに人間の思いや絆を信頼しきった歌詞は書けません。
そして、このシンプルだけど熱い歌”HOME”を”Stay Home週間”に掛け合わせて
海外のサポメンとセッションを成し遂げてしまうチームの皆さんの粋な計らいに
ただ感服いたしました。
私自身も、定期的にこの歌を思い出して聴いていますが
その度に歌詞の内容にハッとして、自分の心の”HOME”に戻るようにしています。
これをきっかけに、この素晴らしい曲”HOME”の世界観が
コロナ禍の最中もアフターコロナになっても
人々の心の拠り所になればいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。