昨日は本当は「エール」について書きたかったのですが
コロナの東京都感染者数のデータを見ていたら、興味が出てきてハマってしまい
結局昨晩の記事はコロナ一色になりました苦笑
・・・と言うわけで、本日は昨日書きたかった「エール」の感想です。
誰しもが気になっていた志村けんの初登場シーン
主題歌が流れる中、キャストの表示を眺めながら名前が出てくるのを待っていたら
裕一と音さんがビーチではしゃぐ素敵なシーンの上部に突如テロップが表示され
「志村けんさんは3月にお亡くなりになりました
謹んで哀悼の意を表します」
・・・これを見たとき、一瞬で背筋が寒くなりました。
去年の大河ドラマ「いだてん」にもガンで亡くなった萩原健一さんが出演していたのですが
その時はこのようなテロップは出ませんでした。
「コロナウイルスで亡くなった」ことのセンセーショナルさが感じられる1シーンでした。
さて本題ですが、昨日の「エール」を観て、私は音さんの在り方に惹かれました。
音さんは私の憧れというか、こうありたいと思う女性の姿を体現しています。
先日の記事にも書いた通り、現在私は根本裕幸さんが主催されているカウンセラー
養成講座に参加しているのですが
音さんは根本さんがよくおっしゃっている
「自分軸でいる」
「愛情を受け取る」
この二つをちゃんと両立できている女性なのです。
音さんは、会った事もない裕一の才能に惚れ込みファンレターを出します。
自ら男性にアプローチする、主体性の高い女性です。
これがきっかけで2人の文通が始まり、心を通わせ合います。
そして紆余曲折がありましたが、結局裕一は音さんのいる豊橋を訪ねてきて
2人は強い意志で結ばれ、豊橋で企画された演奏会にて裕一が作曲した曲を音さんが歌うという
2人にとって最高の場面が訪れます。
そして福島から迎えに来たはずの裕一のお父さんをも味方に巻き込み
自分は歌手を目指しながら裕一と結婚するという
両立するのが困難な夢を達成します。
ここまででも、音さんには恐るべき意志の強さと自分軸の強さがあるのが分かります。
しかし音さん、いよいよ裕一と一緒に演奏会に出る本番を目の前にして
前日の練習のしすぎと緊張とが重なって、声が出なくなってしまいます。
小学校時代に演じた「竹取物語」時は、急遽主人公のかぐや姫役をやることに
なっても全く物怖じしなかったのに
今度は緊張で手が震えています。
裕一の作った曲を歌うのは、音さんにとって本当に大切なことなのが
よく伝わってくる1シーンです。
(だからこそ、緊張するんですもんね)
音さんは裕一に、こう自分の気持ちを吐露します。
「私、思っていたほど強くないみたい」
このセリフを聞いて、私は逆に「音さんって本当に強いな」と思いました。
自分の弱さを認めて、大事な相手にそれを表現する態度は「心の強さ」ですね。
よく、常に前向きで頑張っている人は「心が強い」と思われがちですが
それは本当の強さではなく、自分の弱さに蓋をしている、見ないようにしている状態です。
音さんのような意志の強い女性は、よくこの罠にはまってしまうのですが
彼女は自分の弱さを裕一に対して正直に表現しました。
すると裕一は、喉に良いと言われているネギを取ってきて音さんに渡しました。
音さんは受け取りますが「生(のネギ)はつらい・・」と呟き、代わりに蜂蜜を舐めます。
そしてついに裕一と舞台に立つ時間がやってきましたが、やっぱり高音が出ません。
一旦演奏を止めた裕一は、観客に「彼女は一生懸命練習してきたので聴いてほしい」と伝え
音さんには「声が出なくても大丈夫。歌は心だから」と励ましの言葉を伝えます。
この言葉をしっかり受け取った音さんは声が出るようになり、
演奏会は大成功に終わります。
(演奏会の売り上げは主催者の古舘伊知郎さんが持ち逃げしたようですが苦笑)
音さんは裕一の愛情をしっかり受け取りました。
もし音さんが「スカーレット」の喜美子だったら、こうは行かないでしょう。
おそらく、自分自身で完璧に歌えるようにコンディションを作り
指揮者であるお相手を食うほどのパフォーマンスをするような気がします。
それはそれで「強い女性」としては何も悪くありませんが
自分の弱さを見つめる。人に頼る・助けてもらう。愛情を受け取る。
そうしたパートナーシップの本質が「スカーレット」の時にはほぼ見られず残念だったので
今回「エール」の序盤で音さんが愛情を受け取り、自分軸で裕一とのパートナーシップを
築いている姿を見ることができて嬉しかったです。
また「自分軸」と「愛情の受け取り」の両方が自然にできる音さんの在り方は、私の憧れです。
私自身も自分の弱さを見つめて表現し、大事な人たちからの愛情を
しっかり受け取りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。