明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

裕一は長所で尊敬され、短所で愛される -連続テレビ小説「エール」より-

裕一の拗ねモードが爆発しております。

 

朝ドラ受けの博多華丸さんが「煮え切らん男やね〜!!」と言ったのにウケました。

 

母親に音さんとの結婚を反対され

 

弟に「勝手なことばかりするな。家族のことを考えろ」と責められ

 

恩師に「女性か音楽かどちらかを選んだ方がいい」と諭され

 

無理やり音楽を選んで音さんに別れの手紙を送ってみたものの

 

それが自分の本心とかけ離れていることを心の底で知っている裕一は

 

完全にメンタルが崩壊します。

 

そこに追い討ちをかけるように、イギリスへの音楽留学が世界恐慌のために取り消しになったという連絡が入ります。

 

この時、裕一が感じたであろう最愛の人を裏切ってしまった罪悪感と

 

そこまでして選んだはずの夢にも見放された絶望感は

 

想像するに余りあります。

 

しかも、裏切った相手の音さんがそのことを一切責めずに、むしろ自分を助けようと

 

福島を訪ねて来たり、コロンブスレコードから仕事を取って来たりと

(その仕事のきっかけは亡き志村けんさん扮する日本を代表する音楽家の一言だったのが、

何とも不思議ですね・・・)

 

甲斐甲斐しく自分のために尽くしてくれているのには

 

ますます罪悪感を感じるでしょうね。

 

裏切って傷つけてたはずの相手に、逆に自分を救おうと一生懸命に尽くされると

 

ますます自分が無力で罪人のように感じてしまうだろうなと思いました。

 

裕一は「全てを忘れたいんだ」と音さんに言いましたが

 

本当に忘れたいのは音さんのことではなく、そんな情けない自分自身なのでしょう。

 

自分を受け入れらない、自分を許せない。

 

それは最も不幸なことです。

 

私たちはドラマのハッピーエンドを知っているので

 

いつかは裕一が夢に向かって歩き出すと分かっていますが

 

全く先が見えない中、そうした自分を受け入れられない裕一に接する音さんや友人の鉄男も

 

きっと辛いだろうなと思います。

 

裕一よ、早く2人の愛を受け取ってください・・・。

 

あなたが凹んで自分を嫌っている姿を見るのは、心理学的にはよく理解できますが

 

普通の解釈だと、華丸さんのおっしゃる通り

 

ただ面倒くさいです。

 

でも、その面倒くささこそが、裕一の魅力というか・・・

 

不完全だからこそ愛される姿なんですよね。

 

「人は長所で尊敬され、短所で愛される」とは本田晃一さんの言葉ですが

 

裕一は音楽の才能という長所で音さんと鉄男の尊敬を集め

 

気が弱いという短所で2人に愛されるという

 

本当に人間らしい、魅力的な男性だと思います。

 

そんな裕一がまた立ち上がる日が来るのを楽しみにしています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

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