久々に「エール」の記事を書きます。
9月中旬より放送が再開されてから、ほぼ1ヶ月が経ちました。
その間楽しいエピソードもありましたが、基本的には戦争の色が濃くなり
食料が手に入りにくくなって、喫茶店バンブー(のちに「竹」に改名)の品数がどんどん少なくなったり
音さんがせっかく始めた音楽教室の生徒さんが「戦争時に音楽なんか習っている場合か?」という空気に押されてどんどん減って行ったり
裕一に来る作曲依頼は全て軍歌になってしまったりなど
あまり楽しいとは言えないエピソードが続いています。
そして、ついに裕一は戦争の最前線であるインパールに慰問に訪れ
そこで小学校の頃の恩師である藤堂先生に再会します。
楽しく語らい、音楽会を企画したのもつかの間
部隊は敵方からの急襲に合い
裕一の目の前で藤堂先生は敵弾に斃れます。
このシーンが割とリアルに描かれていまして
他にも裕一の目の前で多くの兵士が撃たれて死んでいきました。
・・・悲惨です。
人の命はこうやってあっさり奪われて
家族には訃報の一言のみが知らされ
家族の元には遺骨も遺品もほとんど戻ることは無かったと思います。
私にはこんな前線で死を前提にした活動をする覚悟はできません。
こんな前線で死を目の前にしている兵士さんたちを見ると
「女子どもにこんな世界はわかるまい」
「男の世界に口を出すな」
こんな、今の世界では単なるセクハラにしかならない言葉が
当時は真剣な意味を持っていたことが理解できます。
「こんな世界はわかるまい」「口を出すな」というのは
「こんな世界には巻き込みたくない」「こんな世界に関わる必要はない」であり
「女性や子どもは守られるべき存在」である。
・・・それが本来のメッセージなのだと気づきました。
そう思うと、命をかけて女子どもを守ろうとした兵士、男性の皆さんには頭が下がります。
男性への敬意を感じた一話でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
明日も素敵な1日を。